分度器とコンパス

普通部の携行品は

筆記用具(シャープペンシル可)、消しゴム、定規(20㎝以内、三角定規可)、分度器、コンパス

 となっています。

また携帯電話の持ち込みは認められていません。元より普通部は中学に入っても携帯を所持することを禁じています。試験から出てくる時間は多少前後しますので、待ち合わせ場所をしっかり決めておくと良いでしょう。

さて、本題。

中等部、湘南はコンパスや分度器、定規は持ち込みません。したがって、普通部だけ。

昨年は、やはりコンパスを使っての作図がありましたし、グラフの制作もありましたから、当然、定規も使いました。

というので、しっかり使うものを準備して、多少なりとも使っておいてください。

特にコンパスや分度器は普段の受験勉強ではあまり使わないでしょう。ですから、新しいものを買った、という場合が多いと思うので、使い慣れておく必要がありますね。

例えば、正三角形の書き方ぐらいは練習しておいてもいいかもしれません。

図形の回転の問題

ちょっと面倒な問題ですが、きれいに図をえがく、という練習にはいいかもしれません。

といって、まったく使わない年もありますが、まあ、準備をしておくに越したことはないので、ちゃんと練習しておきましょう。

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埼玉の入試がスタートします。
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魔法のドリンク
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試験が始まったらまずやることは

「はじめてください。」

という言葉と同時に、その科目の試験が始まるわけですが、まず、最初にすることは?

そう、受験番号と名前を書くことです。

公開されている解答用紙で見ると、普通部は受験番号と名前が1か所ずつ。中等部は受験番号が2か所。名前が1か所。

これを書くのに、ほんのわずかの時間しかかからない。だから、まず最初にやることです。

絶対に一番最初にやる。

毎年、だれかが

「え、名前書いたっけなあ。」
とぼやいたりします。

これだけ言っても、つい、書いたことを忘れてしまう。だから、絶対に書いた、ということを確認するためにイの一番でやることです。

もし、受験番号と名前が書いてなければ、これは0点処理をされるだろうと思います。

だって、だれのかわからないわけだから。基本的に受験番号順になっているはずだから、多分、監督官は一応確認はしてくれるでしょうが、しかし、それが100%というわけではない。

なので、自分で100%にすることです。

これはどの学校を受けても同じようにやってください。
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第117回 スケジュールを確認する。
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算数は毎日やろう
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中等部の自己紹介欄

中等部の自己紹介欄、これは本人が書かなければいけません。

ですから、まず作文をして、それから清書、という段取りになるわけですが、清書の練習、というのをさせた方がよいかもしれませんね。

なにせ、ボールペンか万年筆。まあ、ボールペンを使われると思いますが、やはりあまり慣れていません。

子どもたちは、シャープペンシルか鉛筆ばかりなので、インクを扱ったことがあまりない。

だからインクがボテル、ということもあまり知らない。なので、清書の練習をしてから、書いた方が無難でしょう。

ちなみに、その清書の練習を見て、

「こんな汚い字で大丈夫かしら」

と思われるかもしれませんが、「決して代筆しよう」などと思ってはいけません。

子どもの書く字は、どうせ、試験でばれてしまうのだから、本人にていねいに書いてもらって、それで出せばいいのです。

ありのままを見てもらう、その覚悟はしっかり持った方が良いです、きっと。

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入試待合室
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一人で入試に向かった子
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入試補助員

入学試験中は学校が休みになるわけですが、一部の生徒がやはり入試補助員として活躍しています。

実際に中等部の試験において、大学の入り口のところで中等部生が試験の注意点を配っているし、湘南でも入口のところの受付で生徒が待機している。まあ、補助員としてはいろいろやることがあるわけですが、これを経験した子どもたちの話を聞いてみると、一様に
「自分たちも大変だったんだなあ」
という印象を持っているようです。

やはり、入試のときは緊張する、というのは補助員たちはみんな経験済みなので、受験生の気持ちがよくわかる、ということでしょうか。

これは慶應ではないのですが、ある女子校で面接の前に待機時間があった。

で、この時間にずっと待っていた子どもたちに対して補助員がいろいろ話をしてくれたことがあったそうです。

「私も面接のときにあがったの。だからね。今でも何聞かれたか覚えてないの。でも大丈夫、ちゃんとその時答えられればいいんだからね。」

というような話を聞かせてくれて、結構受験生たちはリラックスして臨めたようでした。

補助員である生徒も先生たちも受験生全員が力を出してくれることを望んでいますので、何か困ったことがあったら、相談してください。

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金星に関する問題
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入試会場の下見
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独立自尊と志望理由

良く志望理由の中に独立自尊を語るべきではないのか、という話を聞くことがありました。

私自身の考えで言えば、独立自尊という言葉を使うことが大事なのではなく、子どもの教育に何を求めるか、という点でこの中身が入っているべきであると思っています。

ただ、独立自尊という言葉を使ったところで、それが充分理解できていない、などと思われてしまってはあまり良い印象は与えない。

それよりも、我が子がどういう風に成長してくれればいいか、ということにその考えが含まれればいいのです。

一番大事なことは、「自分で決断し、自分で実行する」という点でしょう。

以前、慶應湘南の卒業式に出たときに、「私たちはいつも決断を迫られてきました。」という卒業生の言葉が印象的でした。

つまり、ああしろ、こうしろ、とは言われてこなかった。

「君は、どうするんだ?」 「君はどうしたいんだ?」ということを常に普段の生活の中で尋ねられていた。勉強するにおいても、クラブ活動でも、人からやらされてしまうのは、決して本人の成長にプラスにはならない。

自分で考えろ、自分で決断しろ、ということが求められてきているように思います。

そして、その経験を多くすることによって、次第に独立自尊ということがだんだんわかってくるような気がするのです。

まして、小学生が「独立自尊」と言ったところで、それは先生が突っ込みたくなる話になってしまうだけのことのように思えます。

この四字熟語にとらわれるより、もっと自然に、我が家らしい考え方の中で、志望理由を語られた方が良いでしょう。

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第116回 試験に持っていく道具
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絶対合格するつもりで最後の準備を
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大晦日

先日、十干十二支のお話をしましたが、2014年は甲午(きのえうま)です。

日本は大晦日、元旦と一連の行事がありますが、これは年神様を迎える行事です。

毎年元旦にその年をつかさどる神様が各家庭にやってくる、というので、その神様を迎える行事が大晦日、元旦であったわけで、年越しそばを食べ、除夜の鐘を聞き、本来で言えば、「年神様が来る方角」の神社にお参りする、という一連の流れがあったわけです。

今は、もうそこまで厳密にいろいろなことをすることがなくなりましたが、それでも「お雑煮」「お屠蘇」でお祝いをする、という風習は続いています。

さて、この年神様が来る方向が恵方です。

最近恵方巻きを節分に食べる、ということが広く宣伝されるようになりましたが、この恵方、どうやって決まるのか、というと十干で決まるのです。

恵方は実は4つしかありません。

甲(きのえ)・己(つちのと) → 東北東やや右
乙(きのと)・庚(かのえ) →西南西やや右
丙(ひのえ)・辛(かのと) 戊(つちのえ)・癸(みずのと) →南南東やや右
丁(ひのと)・壬(みずのえ) →北北西やや右

全部やや右と出ているのは、中国の方角は24方位なので、16方位だと合わないから、やや右ということになるのです。

2014年は甲ですから東北東やや右ということになります。

こうやって、日本の伝統についての知識を掲載するのは、中等部の国語の出題があってのことですが、しかし、そういう問題を出すことによって、子どもたちが日本の風習について勉強するのは、ある意味いいことかもしれませんね。

ということで1年間ご覧いただき、ありがとうございました。

良いお年をお迎えください。

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2013に関する問題
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正月特訓
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きのえうま

平成22年、慶應中等部の国語にこんな問題が出ました。

問4 今年は( D )年である。
1 甲寅(きのえとら) 2 丙寅(ひのえとら) 3 戊寅(つちのえとら)4 庚寅(かのえとら) 5壬寅(みずのえとら)

あらら、という感じでしたが、まあ、そうできた子は多くはなかったでしょう。その年が寅年だ、ということぐらいは予想がつくが、全部寅がついているから、5分の1の確率に勝負をかけた子が多かったでしょう。

2014年、平成26年はきのえうまです。

字で書くと甲午。

そうです。

あの日清戦争のきっかけとなった甲午農民戦争も、この十干十二支が頭についているのです。

日清戦争は1894年。それからちょうど120年。2014年になるというわけです。(十干十二支は1周が60年。これが還暦です。60年が2回分あったということですね。)

昨年、田中貴.comで十干十二支を説明しましたから、一応読んでおきましょう。

十干十二支

中等部の国語の知識は何が出るか、予想はつきませんから、興味の幅だけは広げておいた方がいいかもしれません。

まあ広げるといっても限界はありますが、日本は四季の国ですから、季節とことばはひとつキーワードにあげておいた方が良いかもしれません。

時候の挨拶も、以前出題されましたから。

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図形の移動
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今年の十大ニュースから
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湘南の解答用紙

慶應3校の中で、湘南だけが解答用紙を公表していません。

解答用紙がわからないので、現在の過去問集が公表している解答用紙は各出版社や塾が聞き取りをした上で作っているものです。ただ、今回はちょっと困ったことが起きました。

国語の読解の問題で選択肢を選ぶ個数が、解答用紙の解答欄に書いてあったのです。つまり問題には書いてない。

で、この問題の解説が解答用紙がわからないために、各塾や出版社で割れました。

これは仕方がない。それぞれの会社がここが複数だろう、と決めたから、それによって解答が変わったのです。

解答用紙を発表しない、のはなぜかよくわかりませんが、しかし、これだとどんな問題だか、はっきりしなくなる。

ので、少なくとも問題用紙で完結してもらえれば、と思いました。

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落ちる準備はしない
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マシュマロテスト(2)
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主語と述語との不一致

子どもたちの作文の添削をしていて、最初に気がつくのは誤字脱字ですが、主語と述語の不一致も結構多い。

書き慣れてくればくるほど、たくさん書きたいことが思うので、つい一文が長くなる。その結果として最初に書いた主語の述語が見あたらず、明らかに違う主語に対する述語で閉じられる。

意味が通らない文になってしまうわけです。

だから、一文を短くした方が良いのです。これは、述語の近くに主語があるから、ミスに気がつきやすい。

長い文を書くよりも短文を重ねた方が読む方もリズム感が出ます。

湘南は毎年作文を課すので、練習を進めていると思いますが、とにかくシンプルに書いていくようにしてください。、

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第115回 反抗する理由
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冬期講習の復習
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難しければ合格点は下がる

以前、慶應湘南の算数の問題が著しく難しい、という年がありました。

問題が持ち込まれて、解いてみるとこれは明らかに難しい。実際に試験から帰ってきた子どもたちは開口一番、「算数ができなかった」と言っておりました。

で、どうしてこうなったのかはさておき、やはり合格点は下がる。つまり、算数で差がつかない。多少できた子も、あまりできない子も算数では「できない」ということなので、他教科での得点が響く。

その年は明らかに国語のできる子どもたちが入っていきました。

その後、こういうことは一切おきなくなりました。帰国の子どもたちも同じ試験を受けるので、あまり難しくしても差が開かなくなる。ある程度解ける問題と、じっくり考える問題とが並ぶようになり、その分適正な試験になってきたと思いますが、しかし、それでもああ、これは難しい、と思う問題はあります。

で、難しければ合格点は下がるのだから、あまり心配はしない。むしろ大事なのはやさしい問題を間違えない。あるいは他の教科でつまらないミスをしない、ということです。

どうしても子どもたちは、「できない」と騒ぐ傾向にあるが、難しい問題が出ても、その分の差はつかないから、その他でしっかり点を積み重ねることに力を入れることです。

算数は最後に回ってくるが、それでも最初の国語や理科社会で、難しい問題が出ないとは限らない。だから、その心構えはしっかりしておきましょう。

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名門校は受験指導をしない?
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スランプを打ち破った子
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