解答欄に気をつける

中等部の理科や算数の答えは数字だけです。

したがって、ミスが起きやすい。ひとつ問題を跳ばしたものの、解答欄を飛ばすのを忘れて書いていくうちに解答欄がなくなったり。

あるいは余ってしまうこともあるかもしれません。

早くに気が付けばいいが、そこから直すのは結構大変。

だから間違わないのが一番。解答欄には必ず問題番号がふられているので、それと問題用紙の番号を確認することです。

それを確認するくせを過去問をやるときにつけておいてください。

そんなミスはしない、と思いがちですが、しかし、本番だからやる、ということは十分あり得る。

慎重に解答を書く習慣をつけていきましょう。


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これからまだ伸びる?


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流水算

2015年慶應湘南の問題です。


ある会社は、川の下流にある船着き場Pから25kmはなれた上流にある船着き場Qまで荷物を運んでいる。この川の流れの速さは毎時2kmである。
この会社は船Aと船Bの2そうを持っており、船Aと船Bの、静水時の速さはどちらも荷物を積んでいれば毎時12km、荷物を積んでいなければその1.5倍の速さになる。積むことのできる荷物の量も等しい。
船Aは毎日午前8時にPを出発し、その2時間後に船BがPを出発する。どちらの船もPで荷物を積んで、Qに着いたら荷物を降ろし、荷物を積まずにPまで戻る。これを船着き場が閉まる午後7時までくり返す。ただし、船着き場が閉まる前にPに戻れなくなるような船は、Pを出発しない。また、荷物の積み下ろしの時間は考えないものとする。
(1)船がPとQの間を往復するのにかかる時間は何時間何分ですか。
(2)船Aと船Bが1日の中で最後にすれちがう地点のPからの距離は何kmですか。
(3)運ばなければならない荷物の量が増えてしまい、この会社は次の2つの対策を考えた。この2つの対策を両方行うと、1日に運ぶことのできる荷物の量はいままでの何倍になりますか。
・船着き場を閉める時間を2時間おそくする。
・速さが同じで、積むことのできる荷物の量が1.5倍である船Cを追加する。船Cは午前9時にPを出発し、同様にPとQの間を往復する。


【解説と解答】
(1)静水時の時速は荷物があるときは12km、ないときは12×1.5=18km。Pが下流でQが上流です。したがって船AはPからQまでは10km、QからPまでは20kmの時速になるので、25÷10+25÷20=2.5+1.25=3.75時間=3時間45分
(答え)3時間45分

(2)船Bも同じく往復で3時間45分かかるが、Aよりも2時間出発が遅いことになります。これをグラフにすると

となり、2往復すると3時間45分×2=7時間30分なので、3回往復すると11時間15分となり、19時までに終わらない。
したがって最後にすれ違うのはPになるので、三角形PQRと三角形PSTの相似からQP:PT=105:120=7:8
Pからは25÷(7+8)×7=11$$frac{2}{3}$$
(答え)11$$frac{2}{3}$$km

(3)船着き場が21時までになると、Aはもう1回行けます。しかしBは17時30分+3時間45分=21時15分ですから、行けません。
Cは9時に出ると、Aより1時間遅いだけなので3回行けます。
したがってA、Bの量を【1】とすると、対策前は【4】であったのに対して、対策後は【3】+【1.5】×3+【2】=【9.5】になるので、
9.5÷4=2.375倍(=2$$frac{3}{8}$$倍)
(答え)2$$frac{3}{8}$$倍


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滑り止めから高校受験へ


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受験番号

慶應は3校とも受験手続きが郵送によって行われます。

したがって、まあ、受験番号が早くなるのか、遅くなるのは、多少なりとも早くだせば早くなるかもしれないが、だからといって本当にそうなるかどうかわからない。

普通部は午後まで入試があるが、受験番号が早ければ早く終わるのではないか、ということで早く出した方が有利みたいな話になりましたが、そんなことはありません。

みんな似たような時間に、つまり3時から4時の間に出てくるので、まず間違いなく午後入試には間に合いません。

同じように早い番号がとれれば、面接や二次試験も早くなるのでは?という考えもあるでしょうが。これもいまくいくかどうかの保障はない。

ということで、受験番号は運を天に任せる、ということで良いのではないでしょうか。


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女子の1日校

女子の場合、普通が男子校だから1日は慶應以外の学校を受験することになります。

で、この選択が難しい。湘南、中等部と受験して一次合格すればそれぞれ4日、5日と二次試験になってしまうので、他の学校を受験することができない。

だから1日に抑えたい、というのも妥当な選択の一つでしょう。

しかし1日には御三家をはじめ、魅力ある上位校が並んでいる。早稲田実業もある。でもそんなに上を並べては・・・、と塾から釘をさされるケースもあるかもしれません。

確かに1日はまあ、順当に入る学校を受けた方が良い、とは思います。それで合格できていれば、後が本当に楽だから。もちろん上位校であっても1日に合格できていれば、それはそれで良いのですが。

この辺がやはりしびれる選択、であることは間違いない。千葉や埼玉で抑えられていれば、もちろん楽なのですが。


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骨折への注意


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午後入試の可能性

最近は午後入試が行われるようになったので、何とか間に合わないかなあ、と思われることもあるかと思います。

まず2月1日の普通部。これはまったく可能性がないでしょう。本来二次試験でやる面接と体育実技を全員に課すため、終了時刻は16時前後になるから、さすがにこれは間に合わない。

では2月2日の湘南。平均して12時すぎには終わっているのですが、湘南は遠い。したがって、当然のことながら朝早くから出て行かないといけない。その分、結構疲れているからたとえ間に合っても結構負担が多いでしょう。

2月3日の中等部は午前中で終わるし、三田だからいろいろなところに行きやすい。しかし3日は午後入試の数もある程度限られてしまう。ここが悩ましいところです。

あまり無理であるならば男子はやはり3校受験をやめて、1校別の学校を考えた方が良いかもしれません。


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気持ちを立て直す子


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面接の練習

慶應中等部、湘南では面接がありますが、子どもの面接の練習はあっても、親の面接の練習はなかなか機会がないでしょう。

それほど多くの質問が出るわけではありませんが、しかし、やはり一応想定問答は考えておいた方が良いと思います。

以前、塾で保護者の方の面接の練習をやりましたが、結構みなさん、緊張されて大変でした。

ある程度想定問題ができたら、お父さん、お母さんの間で練習をしておかれると良いかもしれません。

結構上がるものですから・・・。


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自信を取り戻す


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仕事算

2014年慶應湘南の6番です。


ある工事現場に3本のクレーンA、B、Cがある。3本のクレーンをすべて使うとちょうど8日間で、BとCの2本のクレーンだけを使うとちょうど12日間で、Cのクレーンだけを使うとちょうど36日間でそれぞれ全体の作業を終わらせることができる。工事は毎日行うものとして、次の問いに答えなさい。
(1)クレーンAだけを使うと、作業を始めてから何日目で全体の作業を終わらせることができますか。
(2)クレーンAだけをちょうど5日間使い、残りをクレーンBとクレーンCの2本だけを使って作業をした。作業を始めてから何日目で全体の作業を終わらせることができますか。
(3)A、B、Cのクレーンから1日ごとにどれか1本だけを選んで作業をしたところ、全部でちょうど21日間で全体の作業を終わらせることができた。Bを使用した日数がAを使用した日数の2倍であったとき、Bを使用した日数は何日ですか。


(1) 8日、12日、36日とあるので、全体の仕事を【72】と考えてみると
A+B+C=【72】÷8=【9】
B+C=【72】÷12=【6】
C=【72】÷36=【2】
です。
Aは【9】-【6】=【3】ですから、【72】÷【3】=24日間です。

【答え】24日

(2)
【3】×5=【15】ですから、残りの仕事は【72】-【15】=【57】
【57】÷【6】=9・・・【3】ですから10日なので5日+10日=15日

【答え】15日

(3)A、B、Cが使われた日数をそれぞれA、B、Cとすると
A+B+C=21・・・ア
B=A×2・・・イ
【3】×A+【4】×B+【2】×C=【72】・・・ウ

ということになります。
イをアに入れると、A×3+C=21・・・エ

イをウにいれると
【3】×A+【4】×2×A+【2】×C=【11】×A+【2】×C=【72】・・・オ

エから
【6】×A+【2】×C=【42】・・・カ

オとカの差から【5】×A=【30】 A=6日
したがってAは6×2=12日になります。

【答え】12日

やはり例年の6番と比してやさしかったでしょう。今年は昨日解説した5番もそれほど難しくはなかったので、平均点は確実に高かったと思います。これが来年も続くのかどうか、はわかりませんが、問題がやさしくなった分、明らかにミスはかなり厳しい結果をもたらすことになるので、より一層ていねいに解く練習をしていかなければなりません。


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もう一度やることを整理する


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平和な3年間

今の時代、携帯を持っていない子はだんだん少数派になっているのかもしれませんが、普通部も中等部も携帯は持たせないことになっています。

インターネットやコンピューターを扱うことは当然学校でするし、パソコンを家で使うことも許されているのですが、携帯はダメ。

湘南は子どもたちの通学時間が長いということもあり、また中高一貫校であることもあって所持は禁止されていませんが、もちろん授業中にならすのは御法度。即取り上げになったように、思います。

まあ、いろいろ議論はあるでしょうが、学校がこう決めたのだからそれで良いのではないだろうか。

少なくとも中学3年間は携帯に振り回されることはないので、それはある意味平和な3年間かもしれません。


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何か打つ手はないのか?


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選択問題の注意点

中等部は他の2校に比べてやはり選択問題の数が多くなっています。

理科は例年すべての問題を数字で答えていますし、国語も漢字をのぞいてやはり選択の問題が多い。算数は数字を答えますが、式を書くわけではありません。

したがって、やはり多少の差をつけるために問題文でいろいろ条件が付くことが多いのです。

一番間違えやすいのは「正しいものを選びなさい」なのか「間違っているものを選びなさい」なのか。

見ているとつい「正しいものを選びなさい」と読み取っている子が多いようです。で、後で答えあわせをして、がっかりしている。

しかし、本番ではそういうミスは本当に気をつけないといけない。単純に記号で答えるだけではなく、例えばアイウエオ順に、とか、年代の古い順に、あるいは北から順に、などまあ、いろいろあるわけだから、とにかく問題文の条件に気をつけないといけない。

特に日本語は文末まで読まないと、何を言っているか決まらないところがあるので、最後までしっかり読み取りましょう。


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補欠繰り上がりの話


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中和に関する問題

2014年慶應中等部の問題です。


ある濃度の水酸化ナトリウム水溶液をA液とし、たがいに濃度の異なる塩酸をそれぞれB液とC液とします。A液とB液、または、A液とC液を混ぜて、BTB溶液を加えたときに、緑色になる場合のそれぞれの体積の関係を表すと図2のグラフのようになりました。あとの問いに答えなさい。

(1)B液とC液の濃度の関係について正しいものを次の中から選びなさい。

  1 C液よりB液の方が濃度が高い。
  2 B液よりC液の方が濃度が高い。

(2)A液とB液とC液の量を表1の組み合わせにした混合液(ア)~(ウ)にそれぞれBTB溶液を加えると、何色になりますか。次の中から選びなさい。

 1赤色  2 青色  3 黄色  4 緑色

(3)A液60cm3にB液を加え、加熱して残った固体の重さを調べました。加えたB液の量と残った固体の重さの関係を表すと、次のどのグラフのようになりますか。

(4)(3)のグラフの中の○に当てはまる値はいくらになりますか。二けたの整数で答えなさい。

(5)B液45cm3にA液を加え、加熱して残った固体の重さを調べました。加えたA液の量と残った固体の重さの関係を表すと、次のどのグラフのようになりますか

(6)(5)のグラフの中の口に当てはまる値はいくらになりますか。二けたの整数で答えなさい。

(7)B液30cm3に、次の(ア)~(エ)の体積のA液を加えた液を加熱しました。それぞれの場合に残る固体は何ですか。あとの1~4の中から選びなさい。

  (ア)Ocm3 (イ)20cm3 (ウ)40cm3 (エ)60cm3

 1 何も残らない  2 食塩  3 水酸化ナトリウム  4 食塩と水酸化ナトリウム

(8)A液とC液の混合液を次の(ア)~(ウ)の体積の組み合わせで作り、そこに鉄片とアルミニウム片を入れました。このときの鉄片とアルミニウム片の様子について正しいものはどれですか。

(ア)~(ウ)のそれぞれについて、あとの1~4の中から選びなさい。

(ア)A液50cm3、C液60cm3
(イ)A液80cm3、C液20cm3
(ウ)A液30cm3、C液100cm3
         
1 鉄片だけから泡が出る。
2 アルミニウム片だけから泡が出る。
3 鉄片とアルミニウム片の両方から泡が出る。
4 鉄片とアルミニウム片の両方とも泡は出ない。

(9)(8)で泡が出ている場合、その泡は何という物質ですか。次の中から選びなさい。

 1 アンモニア   2 酸素   3 水素   4 ちっ素   5 二酸化炭素


(解説と解答)
(1)C液の方が中和するのに多くの量を使っているので、Cの方がうすいことがわかります。BはCの2倍の濃さになっています。
【答え】1

(2)(ア)はAとBで中和してしまうので、Cを入れると酸性になります。
(イ)Cを40㎝3入れるということはBを20㎝3入れると同じになるのでちょうどBが60cm3になるから、中和します。
(ウ)C60cm3はB30cm3ですから、Bを50㎝3入れることと同じなので、足りませんからアルカリ性になります。

【答え】(ア)3 (イ)4 (ウ)2

(3)水酸化ナトリウム水溶液を固定するので、最初が0ではなく、中和した後固体の量は変わりません。
【答え】4

(4)Aが60cm3ですから、A:B=5:3で中和するので、60÷5×3=36cm3です。
【答え】十の位 3  一の位 6

(5)今度は塩酸を固定するので、グラフは0から始まり、その後変化量が減りますが、増え続けます。
【答え】2

(6)B液が45cm3ですから、45÷3×5=75cm3です。
【答え】十の位 7 位置の位 5

(7)B30cm3と中和するのは、30÷3×5=50㎝3のA液です。
塩酸を固定しているのでアの場合は何も残りません。イの場合がすべてが食塩になります。
ウの場合もすべて食塩になります。エの場合は塩酸がなくなるので、水酸化ナトリウムも残ります。
【答え】(ア)1 (イ)2 (ウ)2 (エ)4

(8)(ア)の場合はちょうど中和しますから、両方とも泡は出ません。
(イ)の場合は水酸化ナトリウム水溶液が残るので、アルミニウムだけが反応します。
(ウ)の場合は塩酸が残るので、鉄もアルミニウムも反応します。
【答え】(ア)4 (イ)2 (ウ)3

(9)出てくる気体は水素です。
【答え】3


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