慶應湘南、算数の入試傾向

3月18日慶應入試説明会のお知らせ

45分、100点満点。 出題は6題。
例年1~4と5番、6番で難度に差が出ます。同じ問題を帰国生も受験するので、ある程度差がでるように前半4題はやさしめに、後半2題は難しめに、という構成になっています。5番、6番の2題は慶應3校の中で一番、問題の難易度が高いでしょう。
計算問題は例年2題。最初の2問は一行問題に近い出題。後半にしたがって難易度が増してきます。

頻出する範囲としては規則性、数の性質、グラフ、速さ、図形、比と割合。

図形と規則性についてはほぼ毎年の出題されますが、難易度にばらつきがでます。前半4題の中で出題される場合は若干、やさしめ。後半2題で出題される場合はなかなか難しくなります。

中等部や普通部に比べて問題数が少ないので、1問に対する配点が高くなっていますので、ミスが出ると失点の幅が大きくなります。したがって前半4題はきっちり得点して、5番、6番で半分は得点するようなイメージをもって解いていきましょう。

後半の5番、6番は問題文も長く複雑になっていますが、しかし小問に分かれている問題の中にはすぐ答えが出る問題も少なくありません。ですからしっかり考えて、自分の得点できるところを確実にとるというていねいさが合格のポイントになるでしょう。


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カリキュラムから外れる


6年生の教室から
出題傾向は変わらないのか?



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2017年普通部算数

以下のような構成になりました。

1 計算問題2題
2 条件を整理する問題
3 数の性質
4 比の文章題
5 流水算
6 立体の展開図
7 場合の数
8 平面図形
9 比と割合 文章題
10 平面図形

今年は10題の出題だったので、それぞれの問題は若干やさしくなっているだろうと思います。試験時間が40分ですから、1問が4分。解き方や式を書かなければいけないので、それほど余裕があるわけではありません。
だからといってすぐに答えが出るものばかりではなく、それなりに応用力が求められていました。
もちろん、すごく難しい問題ではないのですが、一行問題ほどやさしいわけではない。

この辺が、普通部のレベル感だと思います。

1問10点として考えたとき、70点を取るということになると、3問しか間違えることができないわけで、やはり正確に解き上げる力が必要になる。問題文の条件を正確に読みとることも必要です。

だからといって今から急いで解く練習をしてもなかなかスピードが上がるわけではありません。それなりに解く力がついてくると自然とスピードが上がってくるので、今は慌てて解こうとはせず、ていねいに問題を解くようにしてください。


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勉強をする約束をしたのに


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月に関する問題


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あきらめない才能



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普通部、社会の入試傾向

3月18日慶應入試説明会のお知らせ

試験時間は30分。100点満点。解答用紙は変形A3版。幅はほぼA4の縦と同じ。解答を書く欄によって長さは毎年、いろいろですが、解答を書く場所は50個以上ありますから、結構忙しい問題でしょう。

大問は5~6題。例年地理と歴史で大問2題ずつ。残りが公民と現代社会という割合で、やはり地理と歴史の比重が高い出題といえます。

地理に関しては地図に関する主題が比較的多く、また各校で最近減少しているある地方に集中した問題も出題されます。特に河川や山脈、山地などは単に知識として覚えるだけでなく、それがどの場所にあるのかも十分に確認してください。また地図の読み取りも良く出題されます。地図記号や等高線、など他校の類題も合わせて練習すると良いでしょう。また注意しておきたいのが鉄道や道路です。つい、覚えるとなると川の名前や平野の名前になってしまいますが、鉄道がどこを走っており、例えばある鉄道から見たときこの山脈はどちら側に見えるのか、なども考えておきましょう。

ただ、知識の細かさはそれほどでもなく、頻出する内容がほとんどです。ただし、現代社会に関する出題は年々増加しており、注意が必要です。秋以降、時事問題の整理はしっかりしておきましょう。

解答形式は選択式、単語解答がほとんどです。記述は1~2題程度で、それほど長くはないので、用語解答と大きく変わりはありません。

歴史の特徴として、やはり江戸幕末から明治にかけて、慶應創立のころの問題が比較的出題されやすく、また福澤諭吉に関する問題も少なくありません。まずはこの時期を集中して勉強しておくと良いでしょう。

世界地理については、歴史や現代社会の問題としてたまに出題されることがあります。話題になったときに地図を見て位置を確認する、という作業はつねにしておくと良いでしょう。

対策としては、まずしっかり過去問をやりこむこと。そうすると、良く出題される範囲がわかってきますので、その知識をまず正確に覚えること。また同様のテーマを他校の入試問題からピックアップして練習してみると良いでしょう。


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5年生から上位校を狙う


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解き方、考え方はいろいろ



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普通部、理科の入試傾向

3月18日慶應入試説明会のお知らせ

普通部の理科の特徴はなんといっても生物関係の出題でしょう。

普通部の理科教育においてフィールドワークが重要視されていることから、これに関する出題が多くなっています。受験参考書にあまりのっていない生物が問題になることがあり、図鑑などを見ておく必要があります。また観察眼という視点での問題が多いので、スケッチなども要求されます。したがって、単に知っているだけでなく、どう表現するかも考えておかなければいけなません。

しかし出題は生物だけに限られることではなく、これ以外にも天体や地学範囲の問題が多くなっています。逆に力や水溶液などの計算問題は、それほど多くはありません。

試験時間30分で100点満点。かなり忙しい試験といえます。近年大問5〜6問程度。1問5分程度で解答をしていかなければなりません。選択式の問題が多いものの、スケッチ、記述など解答形式もいろいろあるので、勉強はまず過去問をしっかりやりながら、出題の形式に慣れることでしょう。

出題に特徴があるため、生物に関する関心が高いことは有利になります。実際に自分で生物を飼っているなどの経験はプラスになるでしょう。また、調理に関する問題が出題されることがあります。カレーライスの作り方、調味料の問題など、理科の内容を聞く問題ではあるものの、多様な生活体験を求めています。例えば野菜を切ったときの断面、実のなり方など身近な野菜や果物を観察したことがあるかどうかを問われたりしていますので、十分注意が必要でしょう。

過去問がある程度終わったら、他校の生物の問題だけを電話帳から取り出して、勉強していきながら生物の知識を増やしていくと良いでしょう。

生物にとどまらず、基本的な知識からいろいろ発展して考えさせる出題が多い学校ですので、「あ、知らない」とあきらめるのではなく、何かヒントがないか、粘り強く考えていく姿勢を身につけることが大切です。


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時間効率


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容積に関する問題


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中学受験のテキストは入試問題からできる



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普通部、国語の入試傾向

3月18日慶應入試説明会のお知らせ

試験時間40分で、大問3問が例年の形でしょう。読解大問2題。知識1題。知識はほぼ漢字の書き取りに限られるといっても良いかもしれません。文章の長さによっては3題目の問題を用意する場合があります。

読解は物語文1題。説明文1題。共に小問10題。20字~50字程度の記述問題が数問含まれますが、中心は選択問題、書き抜き。記述は決して長くはないので、その分要点を簡潔にまとめる素養が必要になります。ポイントを押さえ、端的に答える工夫が必要です。問題文はそれほど難しい文章ではないが、選択肢については紛らわしいものもあり、本文の内容と照らし合わせて根拠を見つけることが必要でしょう。

漢字の書き取りの難度は、標準的と言えるでしょう。それほど細かな出題ではありません。

物語文については、場面の理解、登場人物の心情理解が必要なので、まず過去問で出題傾向をつかみ、類題の演習をていねいにやる必要があるでしょう。

全体として答えの形が決まっている問題、つまり適語選択や選択肢、書き抜きが多いため、点数はまとめやすいと思います。70点ぐらいが合格の目安といえるでしょう。


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力がつく瞬間


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眠くなるのは仕方がない


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第259回 想いを読み取る



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普通部 算数の入試傾向

3月18日慶應入試説明会のお知らせ

試験時間は40分。 大問8~9題程度。解答用紙は記述式で、普通のA3版よりもやや大きい解答用紙が用意されています。

1問の解答欄の幅は13.5㎝程度。
高さは問題によって異なりますがだいたい6㎝から7㎝。
解答を書く欄は指定されていますので、その上の空白部分に式や計算を書きこむことになります。

40分で8題とする1問5分。したがって1問15分程度の男子御三家レベルの問題に比べると3分の1ですから、問題の難度はそれほど難しくはありません。
逆に8題から9題ということは、ほぼ各テーマが万遍なく出されるということなので、不得意な範囲をつくらないということがまず大事なポイントでしょう。

40分という試験時間の中で合格点は7割近くと推察されることから、確実に得点する能力が求められます。解答用紙の指示としては

1 答えは解答用紙の答えのらんに書きなさい。
2 解答用紙に、途中の計算式などを必ず書きなさい。

となっているので、単純に答えだけがあっていれば良いという問題ではないでしょう。

出題分野としては、計算問題2題。比と割合、速さ、場合の数、規則性、数の性質、平面図形、立体図形の分野から出題されていますが、先日説明した推理の問題なども出題されています。

対策としては、まず各分野の基本をしっかりさせることです。男子御三家のような問題ではないが、逆に幅広く出題されますから、ある程度どの分野でも対応できるようにすることが第一。
次はやはりていねいさでしょう。決して難しい問題ばかりではないので、逆にミスをすると差をつけられてしまいます。丁寧に確実に得点をしていく技量が求められるので、特にこれからは正確に解いていくくせをつけていきましょう。

計算も解答用紙に書き入れますので、日ごろから式や計算をノートにていねいに書くように心がけてください。


受験で子どもと普通に幸せになる方法、本日の記事は
力がつく瞬間


6年生の教室から
眠くなるのは仕方がない


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第259回 想いを読み取る



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追加 3月18日 慶應入試説明会のお知らせ →受付を終了しました。次回の開催をお待ちください。

慶應進学特別では、以下の日程で慶應入試説明会を開催します。

説明会では、2017年の慶應3校の入試を振り返りながら、2018年度の入試に向けた対策を各校に分けて詳しくご説明します。
定員になり次第締め切らせていただきますので、早めにお申し込みください。

【日程】
2017年3月18日(土)午前10時30分~正午受付を終了しました。

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男子厨房に入るべし

今年の普通部の理科では、豆に関する問題が出題されました。

カラスノエンドウの花を選び、かつ葉のスケッチを描く、というのはなかなか大変ですが、さらに続く問題が、厨房問題?でした。

以前カレーライスの作り方が問題になり、かつ昨年は梅干しの付け方が問題になったりするので、こういう問題が出ても別に驚くことではありませんが、まあ、こういう問題が出るんだ、ということだからたとえ男の子でもスーパーの買い物に付き合わせて良いし、(物の値段の問題も出題されましたね。)いろいろ経験をさせることも大事でしょう。

5.未熟なダイズをエダマメといいます。エダマメを収穫する季節を答えなさい。
6.ダイズが原料のものを次の(タ)~(ノ)からすべて選び、記号で答えなさい。
(タ)うどん粉 (チ)片栗粉(ツ)きな粉   (テ)砂糖    (ト)しょうゆ
(ナ)食酢(ニ)豆腐(ヌ)納豆  (ネ)バター  (ノ)みりん
7.白あんの原料を次の(ハ)~(ホ)から1つ選び、記号で答えなさい。
 (ハ)インゲン  (ヒ)エダマメ  (フ)エンドウ  (へ)ソラマメ  (ホ)ラッカセイ
8.ゆでてサヤごと食べるものを次の(マ)~(モ)からすべて選び、記号で答えなさい。
 (マ)インゲン  (ミ)エダマメ  (ム)エンドウ  (メ)ソラマメ  (モ)ラッカセイ

3月11日 3月18日慶應入試説明会のお知らせ


受験で子どもと普通に幸せになる方法、本日の記事は
私立中学から高校受験に回る子


6年生の教室から
がまんは必要だが


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長文読解に時間を割く



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女子は厳しい

今年湘南の応募人員にちょっとした変化が起きました。

慶應湘南

年度 一般男子 一般女子 帰国男子 帰国女子 男子合計 女子合計
2017年 319名 320名 116名 95名 435名 415名
2016年 365名 301名 92名 76名 457名 377名
2015年 279名 261名 93名 69名 372名 323名
2014年 351名 304名 91名 80名 442名 384名
2013年 373名 340名 90名 71名 463名 411名

たった一人ではあるものの、一般の女子の応募者が男子の応募者を上回った、ということなのです。

元々湘南は男女ほぼ同じ数合格させることが多いのですが、応募者はやはり男子の方が多かったのです。しかし今年は女子が上回りました。さらに帰国を含めて女子の応募者の数が過去5年で一番多くなりました。帰国の応募者は男子も非常に多くなりましたが・・・。

で、女子が増えた理由として考えられることは、やはり大学受験の不透明感でしょうか。

この先、まだどういうことになるかわからないので、ならば付属校で慶應がいいじゃないか、ということになったような感じがします。

一部上位の女子受験校が減少していることもそれが理由に思えてきます。

元々女子の合格偏差値が男子を上回る湘南ですが、今年はさらにその傾向が強くなったように思われました。

3月11日 慶應入試説明会のお知らせ


受験で子どもと普通に幸せになる方法、本日の記事は
リビングで勉強するメリット


6年生の教室から
覚える勉強に対するエネルギー


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溶解度に関する問題



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湘南の作文

毎年、慶應湘南の国語では課題作文が出題されます。

今年の出題は以下の通りになりました。

「じゃんけん」をしたことがない人に、二人でじゃんけんをする時のやり方やルールを説明する文章を、百八十字以内で書きなさい。なお、記述する際には、原稿用紙の使い方に従いなさい。

そういえば、最近原稿用紙の使い方がわかっていない人が増えた、という話を聞きましたが、湘南は数年前から「原稿用紙の使い方」を出題の形式に掲げていますので、こういうところは早めに確認しておいた方が良いでしょう。

このテーマは良い出題だと思っています。

記述能力もさることながら、プレゼンのイロハを試しているところがある。じゃんけんをまったく知らない外国人に端的に教えるにはどう説明すればいいか。

今後湘南を目指すにあたって、記述力は国語ばかりでなく他の科目でも必要な力ですから、記述力を高めていく練習をしていきましょう。

3月11日 慶應入試説明会のお知らせ


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何とかしたいなら


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習いごとをやめない


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第258回 中学入試と英語



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