習い事は少しずつ続ける

別に活動報告書のためだけではないが、やはり4年生以降もなるべく習い事や塾以外の学習機会を持ち続けるべきではないだろうか、と思います。

さすがに6年生の最後の半年はまあ、受験に絞ってもいいかもしれないが、それまではやはり何とかバランスをとって、スポーツや音楽や絵画など、子どもが好きなことをやり続けることは大事だと思うのです。

子どもにはやはり複数の引き出しがあることが望ましいのです。例えば勉強があって、スポーツがあって、音楽があって、いいのです。スポーツは別にプロの選手になるだけが道ではないわけで、一生サッカーや野球を楽しんでいる人たちは多いし、またそれが観戦にもつながっていくでしょう。で、そういう興味があるものが複数あれば、それだけ自分の可能性を試せるところが増えるわけだから、1本しか掘るところがない、よりはよほど人間性に幅が出てくる。

受験勉強のために、すべてをやめてそれに没頭する、というのはやはり小学生には危険ではないでしょうか。ただでさえ、子どもが偏差値という軸に集約されやすい受験環境がすべてになってしまえば、子どもの人に対する価値観がそれだけに固まってしまう。本当はいろいろなものが上手である人間に対するリスペクトがあるべきなのに、それを失ってしまう可能性があるし、また、それは自分の可能性をも縮小してしまうことになりかねません。

だから、まあ、習い事は細くでもいいから、なるべく長く続けることを考えてはどうでしょうか。

例えば音楽にしても、やはり中学校になってその楽器を楽しめるということは、本当に素晴らしいことだと思うのですが。

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そういえば
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中学受験で子どもと普通に幸せになる方法、本日の記事は

当てる子
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留年

中学から慶應は留年があります。

まあ、普通にやってれば、と思うのだけれど、やはり普通にやらない子はいるもので、進級の推薦に漏れるとまた1学年やり直すことになります。

これは大学でも同じですが、大学の場合は、ぎりぎり3月にわかることが多い。本人は足りているつもりでいたのが、ふたを開けてみると単位が足りない、ということになる場合があるのです。

これが卒業となるとさらに大変で、すでに内定をもらっているものが辞退になるから、就職活動もやり直さないといけない。まあ、普通は無事卒業させてくれるものだ、と思いたいが、そう行かない場合もあるでしょう。

慶應の場合、同じ学年は2回しかやれないので、次の年は必ず上がらないといけませんから、下の学年に落ちてさらにそのプレッシャーにも耐えないといけないわけだが、それは自分が原因なのだから、乗り越えるしかない。

だから今の時期が一番暗いわけです。

そういうのを見ているから、他の学生も一応は試験前にはプレッシャーがかかる。だから、一応歯止めがかかる、ということになるわけです。

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熱量の問題
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付属校のメリット
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数の性質の問題

2014年普通部の算数の2番です。


$$\frac{1}{4}$$を小数で表すと0.25となり、わり切れます。$$\frac{1}{3}$$は0.333・・・となり、わり切れません。

偶数の積2×4×6×・・・×20をAとするとき、$$\frac{B}{A}$$がわり切れるような最も小さい整数Bを求めなさい。


20までの偶数の積ですから、
6=2×3 12=2×2×3 14=2×7 18=2×3×3となるので、素因数分解したとき3が4個と7が2個あります。それ以外は2と5ですので、分母に残っていても割り切れますが、3と7は残っているとわり切れません。

したがって、これが約分される必要があるのでBは3×3×3×3×7=567になります。

【答え】
567

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合同説明会
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朝型の勉強が良い理由
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卒業式

昨日は、慶應義塾大学の卒業式でした。

天気も良かったので、日吉の町はごった返しておりましたが、もうここ十数年、慶應の卒業式は保護者が別会場で動画中継を見ることになっています。

慶應義塾大学の卒業式は、大学すべての学部が同日に行われるので、学部が増えた今日、日吉の記念講堂に入る人数はギリギリ。保護者が入るすきはないわけですが、大学の卒業式に保護者が出席したいと思う気持ちもあるから、そこで慶應義塾としては他会場を用意して動画中継をすることになった。

卒業式のパブリックビューイングですね。

まあ、一応、これで保護者の来場が減るかなあ、と思いきや、そうでもないらしいです。もう最初から保護者は別会場と決まっていても、まあ、出席される方は多い。

実は保護者にとっても子育ての卒業式である、ということだからなんですが。

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平面図形の問題
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本当に効率が良いのだろうか。
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考える練習を積む

入試問題は大きく分けて、

1 知識を知っていればできる問題

2 その場で考えて答えを導き出す問題

に分かれます。

国語で言えば、漢字や文学史は1の分類になり、長文読解の問題は2になる、ということなのですが、慶應は以前から1の比重があまり高くはなかったのです。元から基礎ができていればいい、ということだからあまり細かな知識は求められなかったのですが、ここのところそれがさらに明確になってきているように思えます。

逆に言えば、細かな知識がなくとも考える力がなければ解けない問題が増えているということなのです。

しかしながら、これは慶應ばかりの問題ではない。全体的に今はそちらの方向に入試問題の舵が切られている感じがします。細かいことをたくさん覚える必要はない。しかし、小学生として知っている知識をフル動員して、この問題はどう考えるのか、この問題はどう解くのか、というようなことに視点が移ってきている。

ある意味では言えば、最後の一夜漬けが利かない、ということなのです。

長い文章を読み、図やグラフ、表からデータを読み取って、それで解答を導き出す。これは地道に問題を解いていかないといけない。

つまり問答を繰り返すことで、力が付く、ということなのです。なので、早めに過去問に入った方が良い、と私は思います。

今年の問題も収録した過去問がすでに出版されています。最初から何点とらないと、などと力試しをしてはいけません。むしろ1問ずつ切り分けて解いていくのが良いでしょう。その1問、1問をていねいに練習することで考える力が身についていくのです。

少しずつ考える練習を積み重ねていきましょう。

慶應義塾普通部 27年度用―中学過去問シリーズ (10年間スーパー過去問6)

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受験校の主流
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テストが楽しみになるようにする
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基本を大事に

今年の3校の入試を振り返ってみて、例年にくらべてやはり若干問題自体はやさしかったという印象があります。

しかし、問題がやさしいから、入りやすい、ということには残念ながらなりません。元から御三家に比べれば基本を重視する問題が多いわけですが、当然、できる子どもたちが多くなり、平均点も高くなる。

そうなると、ちょっとした勘違いや思い違い、あるいはミスといったものが大きく響いてくることになるわけです。だからていねいに、確実に解く力が必要になる。

別に細かい知識が必要なわけでもないし、高度な理科の計算問題を解くわけでもありません。ただ、しっかりと問題文を読み、自分で考え、答えを導き出す、という基本がしっかりしていないといけない、ということが重要になる。

それはともすると退屈な訓練になるかもしれません。しかし、何よりそこが大事だと学校が考えている以上、その力をしっかりと培うことが大事なのです。

元より慶應諸学校は慶應義塾大学に進学することが決まっている学校ですから、特に大学受験の成績を競う必要はない。

むしろその後、しっかりとした学習や研究ができるようになっていればいいわけで、この問題はこう解くみたいな受験テクニックを多く持っていることを求めているわけではないのです。

そしてこれは説明会でもよく話されていることではありますが、それ以外の時間はやはり受験勉強以外のことに使ってもらいたい、と思っています。

スポーツでも芸術でも、あるいは観察でも実験でもいい。子どもたちの関心が広がり、興味を持てる分野が幅広くなることは別に中学に入る前でも十分にできることではあるのです。

最近普通部の問題で、男子厨房に入るべし、みたいな問題も出ることがありますが、そういう経験の幅広さ、みたいなものは受験勉強の他に考えておいた方が良いと思います。

春休みに入りますが、塾の講習ばかりでなく、家族で旅行に行ったり、歌舞伎を見に行ったり、というような日ごろできないことをぜひ経験してもらいたいと思います。

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マルイチ算
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中学受験で子どもと普通に幸せになる方法、本日の記事は

中学受験はしないが、先先は心配だから、という場合の塾選び
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基本を大事に

今年の3校の入試を振り返ってみて、例年にくらべてやはり若干問題自体はやさしかったという印象があります。

しかし、問題がやさしいから、入りやすい、ということには残念ながらなりません。元から御三家に比べれば基本を重視する問題が多いわけですが、当然、できる子どもたちが多くなり、平均点も高くなる。

そうなると、ちょっとした勘違いや思い違い、あるいはミスといったものが大きく響いてくることになるわけです。だからていねいに、確実に解く力が必要になる。

別に細かい知識が必要なわけでもないし、高度な理科の計算問題を解くわけでもありません。ただ、しっかりと問題文を読み、自分で考え、答えを導き出す、という基本がしっかりしていないといけない、ということが重要になる。

それはともすると退屈な訓練になるかもしれません。しかし、何よりそこが大事だと学校が考えている以上、その力をしっかりと培うことが大事なのです。

元より慶應諸学校は慶應義塾大学に進学することが決まっている学校ですから、特に大学受験の成績を競う必要はない。

むしろその後、しっかりとした学習や研究ができるようになっていればいいわけで、この問題はこう解くみたいな受験テクニックを多く持っていることを求めているわけではないのです。

そしてこれは説明会でもよく話されていることではありますが、それ以外の時間はやはり受験勉強以外のことに使ってもらいたい、と思っています。

スポーツでも芸術でも、あるいは観察でも実験でもいい。子どもたちの関心が広がり、興味を持てる分野が幅広くなることは別に中学に入る前でも十分にできることではあるのです。

最近普通部の問題で、男子厨房に入るべし、みたいな問題も出ることがありますが、そういう経験の幅広さ、みたいなものは受験勉強の他に考えておいた方が良いと思います。

春休みに入りますが、塾の講習ばかりでなく、家族で旅行に行ったり、歌舞伎を見に行ったり、というような日ごろできないことをぜひ経験してもらいたいと思います。

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中学受験はしないが、先先は心配だから、という場合の塾選び
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速さに関する問題

2014年普通部の問題です。


50mのプールで、折り返すたびにクロールと平泳ぎを交互に休まず泳ぐとします。A君とB君の2人がプールの同じ端から同時にクロールで出発すると、A君が最初に折り返したとき、B君は10m後方にいました。A君が2往復半したとき、B君はちょうど2往復しました。A君の平泳ぎの速さはA君のクロールの速さの0.8倍です。

(1)B君の平泳ぎの速さは、B君のクロールの速さの何倍ですか。
(2)出発してから2回目に2人がすれ違うまで、A君は何m泳ぎましたか。


(1)
A君が最初の50mをクロールで泳いだとき、B君は50-10=40m泳いでいたので、二人のクロールの速さの比は5:4ですから、かかる時間の比は4:5です。
A君が50mをクロールで泳ぐ時間を【4】とすると、A君の平泳ぎの速さはクロールの$$frac{4}{5}$$倍ですから、A君は50mを平泳ぎで泳ぐと【5】かかります。
A君が2往復半したとき、(【4】+【5】)×2+【4】=【22】の時間がかかります。
このときB君は2往復したので、【22】-【5】×2=【12】が平泳ぎで50m×2=100m泳ぐ時間ですから、【12】÷2=【6】
したがってB君の平泳ぎの速さはクロールの速さの$$frac{5}{6}$$倍です。
(答え)$$frac{5}{6}$$倍

(2)
青い線がA君、赤い線がB君です。

2回目はA君が一往復した後に起きるので、三角形ACBと三角形CDEの相似から13-5:11-9=8:2=4:1よりAC:CE=4:1から
(11-5)÷(4+1)×4=4.8より9.8のところで出会います。
A君は100mおよぎさらに50mの$$frac{0.8}{4}$$=$$frac{1}{5}$$、すなわち10m泳いでいるので、
100+10=110m泳いでいます。

(答え)110m

「映像教材、これでわかる比と速さ」(田中貴)

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第127回 受験校か、付属校か
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グラフを描きなれる
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速さに関する問題

2014年普通部の問題です。


50mのプールで、折り返すたびにクロールと平泳ぎを交互に休まず泳ぐとします。A君とB君の2人がプールの同じ端から同時にクロールで出発すると、A君が最初に折り返したとき、B君は10m後方にいました。A君が2往復半したとき、B君はちょうど2往復しました。A君の平泳ぎの速さはA君のクロールの速さの0.8倍です。

(1)B君の平泳ぎの速さは、B君のクロールの速さの何倍ですか。
(2)出発してから2回目に2人がすれ違うまで、A君は何m泳ぎましたか。


(1)
A君が最初の50mをクロールで泳いだとき、B君は50-10=40m泳いでいたので、二人のクロールの速さの比は5:4ですから、かかる時間の比は4:5です。
A君が50mをクロールで泳ぐ時間を【4】とすると、A君の平泳ぎの速さはクロールの$$\frac{4}{5}$$倍ですから、A君は50mを平泳ぎで泳ぐと【5】かかります。
A君が2往復半したとき、(【4】+【5】)×2+【4】=【22】の時間がかかります。
このときB君は2往復したので、【22】-【5】×2=【12】が平泳ぎで50m×2=100m泳ぐ時間ですから、【12】÷2=【6】
したがってB君の平泳ぎの速さはクロールの速さの$$\frac{5}{6}$$倍です。
(答え)$$\frac{5}{6}$$倍

(2)
青い線がA君、赤い線がB君です。

2回目はA君が一往復した後に起きるので、三角形ACBと三角形CDEの相似から13-5:11-9=8:2=4:1よりAC:CE=4:1から
(11-5)÷(4+1)×4=4.8より9.8のところで出会います。
A君は100mおよぎさらに50mの$$\frac{0.8}{4}$$=$$\frac{1}{5}$$、すなわち10m泳いでいるので、
100+10=110m泳いでいます。

(答え)110m

「映像教材、これでわかる比と速さ」(田中貴)

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クラブ活動

付属校はクラブ活動が活発です。慶應諸学校もその典型かもしれません。

一般に中高一貫校は6年間同じスポーツの部が中学、高校と流れて活動が一体化する部分もありますが、中等部、普通部の場合は上の高校が同じ敷地にはありません。

しかし、サッカーならサッカー、野球なら野球で大学の体育会から一貫した流れができていることが多いのです。ですから、普通部の野球部のコーチに普通部出身の体育会の学生がつくこともあります。

その意味で言えば、ずっと大学までつながっている、という感覚があるかもしれません。

だからといって、やはりそれぞれの学校の部活動ですから、学年や体力に合わせた活動が行われている。ただ、受験がないので、部活でもやらないと時間がもったいない、という面があるので、学校としてはなるべく部活をやるように推奨しています。

で、そこは付属校ですからなかなか他校にはないものもあります。

そういうのを調べてみるのも大事なことでしょう。

例えばラグビー部は中等部と普通部にはあるが、湘南にはない、みたいなことがわかって、どう受験するかというのが決まってくる子もいました。逆の女子のサッカー部が湘南にあるので、それで目を輝かせた子もいます。

これからいろいろと部活が対外試合をする季節になるので、大学を含めて興味のある競技があれば見に出かけてみるのも良いでしょう。

慶應義塾大学体育会ホームページ

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志望校のホームページをチェックしましょう。
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