志望理由

慶應は3校とも志願書に志望理由を書きます。

これは当然、お父さん、お母さんが作文をしたわけですが、その内容を本人がしっかり理解している必要があるでしょう。

といって、親の考えの部分は親が答えればいいわけだから、本人の志望理由をしっかりと言えるようにしておいてください。

それに関して、例えば労作展や文化祭に来たか?という質問が出る場合があります。

過去に行った経験があれば、その中で印象深かったことをしっかり思い出しておいてください。

感じるところは、子どもそれぞれの個性によって違うし、だからこそ、それを聞きたいということもあるので、明確に「~がよかった」とか「~がおもしろかった」などという感想をはっきり言えるようにしておきましょう。

本人が行きたい、と思うことが一番のエネルギーですから、出願書類のコピーを見ながらよく親子で話をしてください。

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各教科、少しずつ
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入試の答え合わせはすべきか?
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慶應進学オンライン新年度システム変更についてのお知らせ

昨年1月から2013年入試に向けて、慶應進学オンラインを運営してまいりました。

その間、学校別教材をはじめ、出願準備や面接対策などの情報を提供してまいりましたが、ブログシステムの限界もあり、システム変更が必要になってまいりました。
そこで2014年入試に向けては、新システムでの運用を行います。

2013年度入試に向けての現在のサイトでの運営は2013年2月15日までとし、2014年度の運用は2013年2月16日より新しいサイトで運営をいたします。

新しいサイトは以下の通りになります。

新慶應進学オンライン

よろしくお願いします。

田中 貴

慶應湘南、活動報告書に記載した内容を証明する資料

いよいよ出願が近づいてきました。

活動報告書の内容がまとまったころかと思いますが、この報告書に関して内容を証明する資料を添付することができます。

基本的にはコンクールの表彰状や免状、発表会のプログラムというものになりますが、これはすべてA4 1枚の紙に収めてください。

たくさん用意された方も多いと思いますが、A4 片面1枚に収まらなければなりません。

また資料を貼りこんでいくときに、それが重ならないように注意してください。 学校では、それをコピーして担当の面接官の先生に渡しますが、その際コピーですべてがわかるようにしなければなりません。重なっていればその下の部分は見えなくなります。

昔はいろいろ貼りこんで、分厚い資料を作ったものですが、今はA4サイズ1枚ですから、何を貼付するかしっかり吟味して、上手にアピールしてください。

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第65回 集合時間
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本文を読む前に
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普通部の算数の解答用紙

普通部の算数は、A3幅のすこし長めの解答用紙になっています。

それが左右半分ずつ、解答部分がわかれていて、式や説明を書くようになっているのですが、一問の欄の大きさが実に微妙です。

測ってみると横が15㎝、縦が5㎝~6㎝ぐらい。さて、このサイズにちょうどよく収めるためには、ある程度字の大きさも工夫しないといけません。 小学生のやや大きな字で書いてしまうと、3行ぐらいしか入らない。だから、このサイズは微妙で練習をしっかりした方が良いでしょう。

普通部は解答用紙を公開しているので、過去問にもオリジナルのサイズが入っています。しかし181%の拡大が必要になると、なかなかうまくコピーできないかもしれません。

しかし、普通部は「解答用紙に途中の計算式などを必ず書きなさい。」と指示していますので、答えだけではうまくない。だから、上手にこのサイズに式を書く練習をしておいた方が良いでしょう。

すでに過去問は勉強していると思いますが、そういう意味で今度は解答用紙のサイズに合わせて式を書く練習も最後に合わせてやっておくと良いでしょう。

例えば解説レベルの式は全く入りません。 その分、何を書くかもしっかり考えなければならないわけです。

しかし、こういう練習はまさに直前期、今の時期にやるとちょうど良いので、ぜひ練習してみてください。

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昼食の計画
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ノートのきれいな子
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ゴミの問題

時事問題は社会だけではありません。

以下は平成22年普通部の出題。


 慶大君の町では、ゴミの回収日が下の表のようになっています。

 ある日曜日、美化運動で集まった飲み物の容器を水で洗ってから、A~Fのグループに分けました。容器に下図のようなマークがついているものをA、透明で指でおすと変形するものをB、透明で変形しないものをC、不透明で手でたためるものをDに分けました。残りは空き缶で、磁石につくものをE、つかないものをFに分けました。

1.B、D、Eの回収日は、それぞれ何曜日ですか。

2.石油からできている容器のグループはどれですか。A~Fからすべて選び、記号で答えなさい。

3.下図のように、電球と電池を導線でつないで容器にふれさせたところ、電球がつく容器はありませんでした。次に、紙やすりで容器の表面をこすってから同じことをすると、電球がつく容器がありました。その容器のグループをA~Fからすべて選び、記号で答えなさい。また、電球がつくようになった理由を15字以内で答えなさい。

4.Dは炭酸飲料を入れる容器として使われることはありません。その理由を15字以内で答えなさい。

5.B、E、Fの空容器ひとつひとつの重さをはかった後、水の入った水そうに容器を沈めました。すると容器の中に水が入り、水位も上がりました。増えた水位と元の空容器の重さをグラフにすると下のようになりました。グループEを表したグラフを、(ア)~(ウ)から選び、記号で答えなさい。


飲み物の容器はいろいろな材質で作られていますが、この分類に従うと

Aはプラスティック容器(ただしベット樹脂以外の材質)
Bはペットボトル
Cはガラス瓶
Dは紙パック
Eはスチール缶
Fはアルミ缶

ということになるでしょう。

Bはペットボトルですから金曜日。Dは紙ですから水曜日。Eはスチール缶ですから、火曜日ということになります。

1 (答え)B 金曜日 D 水曜日 E 火曜日

2 石油製品ということになると、プラスティックになりますからAとBです。 

  (答え)A・B

3 表面をこするということは、表面にぬってある塗料を取りますから、金属片であれば電気を通します。したがって電気を通すのは
EとFです。

電気が通るようになった理由は表面の電気を通さない塗料をはがしたからです。

(答え)E・F 塗料の下の金属が出たから

4 紙パックは炭酸の圧力には耐えられません。

(答え)破裂する可能性があるから。

5 比較するのはペットボトル スチール缶 アルミ缶です。

増えた水位は体積を表すので同じ体積で比べると重さはウ>イ>ア
の順になります。

したがってウがスチール缶 イがアルミ缶 アがペットボトルになるので、

Bがア Eがウ Fがイとなるので、答えはウです


この問題は、なかなか良い問題です。日頃の生活常識と理科感覚が問われているので、よく復習してほしいと思います。

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金属と気体の発生に関する問題
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2回目の過去問の注意点
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TPP

2012年は湘南も中等部も時事問題はTPPでした。。

昨年も選挙の争点になりましたが、やはり国際的な視野で日本をとらえる、ということが重要な視点なので、出題されたのだろうと思います。

日本はもとより、自国だけで成り立っているわけではありませんので、世界との関係の中で、何を目指しているのか、ということを小学生なりにとらえてもらう、という視点は必要だと考えられたのでしょう。

振り返ってみると、やはり時事に世界地理が出てくるのも、そういう理由からなのかもしれません。 以下は2012年慶應中等部の問題。


次の文章を読んで、各間に答えなさい。

 国と国との間で貿易を行うとき、国内の産業を保護するために、輸入品に対して輸入国側がかける税のことを関税といいます。関税がどのくらいかけられるかによって、その商品をめぐる貿易が活発になったり停滞したりするので、当事国間でこれをどのような形にするかが、非常に重要な問題として話し合われることになります。一般に、税率の高い状態で行われる貿易を(あ)、税率をできるだけ引き下げあるいは完全に撤廃した状態で行われる貿易を(い)とし、います。
 日本では、1858年に江戸幕府とアメリカとの間で(A)条約が結ばれて以来、関税の税率を日本が独自に決めることのできない状態が長く続きました。この条約がようやく改正され、日本が(う)を完全に回復したのは、1911年のことでした。また1920~30年代には、各国が(あ)の度合いを深めていたことが、第二次世界大戦をひき起こした原因のひとつと考えられています。
 近年は、色々な国の間で、(い)を推進する動きが活発になっており、日本もこれまでに、多くの国とFTA=(え)やEPA=(お)を結んできました。さらに、政府は2011年にTPP=(か)交渉への参加を表明しましたが、これまで例外とされていたァ農作物への関税が認められなくなる可能性が高いことから、農業関係者を中心に参加に反対する人々も多数います。

問1(A)に当てはまる言葉を漢字6字で答えなさい。

問2(あ)~(か)に当てはまるものをそれぞれ選びなさい。

1 加工貿易   2 自由貿易 3 保護貿易   4 アジア太平洋経済協力
5 環太平洋パートナーシップ協定 6 経済連携協定 7 自由貿易協定
8 世界貿易機関   9 関税自主権

問3 下線部アについて、農作物への関税が認められなくなることは、日本の農業にどのような影響を与えると考えられていますか。20字以上50字以内で説明しなさい。


(解説)

1858年は日米修好通商条約。関税障壁が高く、なるべく自国の産業を保護しようというのが保護貿易です。保護貿易が強まれば、当然、自由な資本の移動が少なくなるので、たとえその製品が優秀であったとしても、自国の商品と価格的には同等かそれよりも高くしてしまいます。一方、その関税障壁を小さくすれば、自由貿易となり、良い、価格的にも安い製品が流通することになり、弱い商品は売れなくなっていきます。日本が不平等条約を解消して、関税自主権と取り戻したのは1911年。当時、列強各国は関税障壁を高くし、ブロックを形成していたので、保護貿易でした。しかし、近年は自由貿易にしようという機運が高まり、FTA=自由貿易協定やEPA=経済連携協定が結ばれるようになっています。
2011年日本はTPP=環太平洋パートナーシップ協定の協議に参加することを表明していましたが、自由貿易にする以上、自国の産業を守るという主張は通りにくくなり、これが民主党の分裂などにも影響を及ぼしているのです。

アルファベット3文字が何を表すかは比較的よく出題されることです。TPPはいろいろな略称がありますが、最初のTPが Trans-Pacific 次のPがPartnershipを表しています。

日本の農業製品は集約的農業で、コストがかかっているために、海外で大量に生産された農作物に比べれば質も良いが、価格も高いので関税をかけなくなると売れなくなる可能性がある、ということで、農業を生業とする団体からは反対が多いのです。

今後議論を重ねていかなければいけない問題ですが、比較的問題にしやすいテーマですので、しっかりと勉強しておきましょう。

(答え)
問1 日米修好通商

問2 あ 3 い 2 う 9 え 7 お 6 か 5

問3 安い海外の農作物が大量に輸入されると、国内産の農作物が売れず、日本農業が衰えるから。
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組み合わせた立体の切断
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受験の結果は話すな
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独立自尊と唯我独尊

あけましておめでとうございます。

本年も、またお話を続けていきたいと思いますので、よろしくお願いします。

さて、慶應義塾の教育の根本をを一言で言えば、「独立自尊」ということになると思うのですが、意外に福澤先生がこのことばを口にされたことは多くありません。

明治31年、福澤先生は子息、福澤一太郎や弟子に新しい道徳から成る教訓集を作るよう命じました。「福翁自伝」の最後に「私の生涯の中に出来してみたいと思うところは、全国男女の気品を次第々々に高尚に導いて真実文明の名に恥ずかしくないようにすること」という一文がありますが、それを成し遂げるために命じた、ということでしょう。

これは修身要領として明治33年2月25日に時事新報に全29か条が発表されましたが、それを貫く基調となるべき項目を決めるときに出てきたのが「独立自尊」でした。

修身要領

さて、この「独立自尊」ということばで、私が良く思い出すのは「唯我独尊」ということばです。「天上天下唯我独尊」でお釈迦様が言ったことばとされていますが、「ただ私が一番尊い」というのでは、これは字義が変わってしまう。

ある仏教系の中学の校長先生と話をしたときに、この話にたまたまなって、「やはりこれは自分の価値を見い出すということにあると思いますね。」と説明されて、腹に落ちました。

「だから教育というのは、その子の価値を見つける手助けをするということが一番だと私は思うのです。学校というのはそういう場でなければならない。その子が自分の価値を感じて、これでいこうと伸びる手助けをする。教えることはできませんが、手助けならできるのではないかと思っているのです。」

学校がその子の価値を見つけることはできないが、機会を与えることはできる、というのはその通りだと思います。その結果として、自分が独立すること、自らの存在を意識してさらに努力を続けること、これは両方の言葉に共通して私が感じていることです。

結局、最終的には教育の場にどんな人間観があるか、ということがその学校の背骨であろうかと思います。大学受験の実績とか気になることはあるけれど、そういう背骨がしっかりしている学校であれば、それはそれで大変頼もしいと思うのです。

しかし、ブランドばかりを見ていると、ついそういう根本を見失いやすい部分があります。

子どもたちはいずれにしても今年の4月に中学生に巣立っていくわけで、家庭もまたそういう背骨をしっかり持って子どもたちを見守ってほしいと思います。

今年もよろしくお願いします。

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あけましておめでとうございます。
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一年の計は元旦にあり
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