おまけの問題

慶應の問題も、他校で出題された問題がちょくちょく顔を出します。

以下は平成20年の普通部算数。

これはジュースの空き瓶で、新たなジュースがもらえるというシステム。

あるジュースは1本100円で、空きびんを4本持っていくと、新しいジュースを1本もらうことができます。例えば、700円あるとジュースを9本飲むことができます。

(1)1900円では何本のジュースを飲むことができますか。

(2)いくらあればジュースを90本飲めますか。


(1)
○が買ったジュース、×がおまけのジュースです。

最初の4本は買いましたが、その次に1本おまけでもらって、残り3本買うと空き瓶がまた4本そろうので、1本もらえます。

○○○○/×○○○/×○○○/×○・・・・

最初400円、次からは300円で4本ずつ飲めることになりますから、

1900ー400=1500
1500÷300=5 
ちょうど割り切れるので、最後に×が加わります。
したがって
4×(1+5)+1=25

(答え)25本

(2)90÷4=22・・・2 です。あまりの最初は×、次は○ですから1本は買わないといけないことがわかります。

400+300×21+100=6800円

(答え)6800円

パターンとして、解き方を覚えておいてよい問題でしょう。
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立体と容積の問題

平成18年 慶應湘南の問題です。

図1において、立体Aは直方体から直方体を切り取ったものである。また水そうBは直方体の形をしたものである。

Bに深さ20cmまで水を入れ、AをBに毎秒1㎝の速さでしずめた。ただし、Aの底面(かげのついた面)とBの底面はつねに平行であったとする。

図2はAの底面と水面が接した時を0秒として、水の深さの変化を表したグラフである。

(1)Aの体積を求めなさい。

(2)Aにおいて(あ)の長さを求めなさい。

(3)図2において(い)の時間を求めなさい。


(1)全部入れたときに深さが32㎝になったので、12㎝分の体積があります。

10×12×12=1440㎝3

(答え)1440㎝3

(2)
グラフは3秒後に水の深さが急に上がっていますので、3秒後に(あ)の深さまで達したことになります。

立体Aが1㎝入ると、8×6×1=48 容積がふえるので、

 48÷(10×12-48)=2/3cm

水の高さがあがることになります。結果として

1+2/3=5/3cm水中に入っていくことになるので、3秒後は

5/3×3=5

(答え)5㎝

(3)
3秒後は1㎝はいると、体積は8×10×1=80㎝3増えるので
水面は80÷(120-80)=2㎝上がります。したがって
2+1=3㎝ずつ水中に入っていきます。

立体Aの体積は1440cm3で、(あ)の高さが5㎝ですから残りの体積は1440-8×5×6=1200cm3
1200÷80=15㎝が残りの高さですから

15÷3=5
3+5=8が(い)になります。
(答え)8秒

慶應進学オンラインより

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規則性の問題

パスカルの三角形という規則性があります。

高校に行けば二項定理で、使う数ですね。

(x+y)の二乗はx2+2xy+y2 と展開できますが、その係数は1、2、1となります。
三乗であれば1、3、3、1 4乗であれば1、4、6、4、1
となるのですが、この並びにはある規則があり、これをパスカルの三角形と呼びます。

この規則が比較的良く出題されます。

以下は平成17年の中等部の問題。

図のように、あるきまりにしたがって1段目から12段目まで数を並べます。次の問いに応えなさい。

(1)Aに入る数は(   )で、Bに入る数は(  )です。
(2)12段目に入るすべての数の和は(    )です。


(1)

規則は簡単で、上の2つの数の和になっているということです。
例えば4段目の3は上の1と2が加わっている。

それがわかれば全部埋めていけばいいということになるわけですが、AとBを求めればいいので、それがわかるところだけ入れていきましょう。

ということになるので、

Aは36 Bは210です。

(2)

各段の和にも規則があります。
1→2→4→8→16・・・

n段目の和は2を(n-1)回掛け合わせたものになっています。

したがって12段目は2048になります。

これはその場で出してもいいが、知識としてしっていて良い問題でしょう。

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