慶應湘南、国語の入試傾向

試験時間は45分。100点満点です。

1問目が知識。漢字の書き取り。2問目以降長文の読解。大問2題程度。例年2問目に物語文。3問目が説明文。そして最後に100字作文という構成になっています。

長文の読解はそれぞれ小問が10問程度。これに作文が加わるのでスピードが求められています。読解の問題は選択肢の問題が多いが、一部、記述の問題も含まれます。

最後の100字作文はいろいろと工夫がみられ、詩を読んだ後にイメージを書かせたり、デザインをつくらせた後でその説明をさせたりと多彩。最近は字数が180字に伸び、2017年はじゃんけんの仕方を説明する、という問題でした。

レポートの多い学校ではあるので、やはり文章を書くということに対して積極的な姿勢を持つ子を取りたいという出題の意図があるように思えます。過去問を仕上げた後は、男子上位校の長文読解の問題にも取り組んでみると良いでしょう。

漢字の出題についてはそれほど難しいことはありません。1問目の知識では熟語に関する問題が増えていて、単に漢字の書き取りをするというよりは、語彙の広さを求めている印象があります。

記述は練習が必要で、特に100字作文については対策をしておいた方が良いでしょう。どういうことが求められるか定型化してない分、興味を持って取り組む必要があります。子どものいろいろな表現力に目を向けようとしているので、楽しんで書く、という気持ちは必要でしょう。

読解に関しては選択問題が多いため、比較的点数はまとまりやすいと思いますが、それでも紛らわしい選択肢も少なくありません。本文中に根拠を見つけながら、正確に答えにたどりつく練習をしておきましょう。


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勉強しないと成績は上がらない


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めんどくさーい!



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2017年普通部算数

以下のような構成になりました。

1 計算問題2題
2 条件を整理する問題
3 数の性質
4 比の文章題
5 流水算
6 立体の展開図
7 場合の数
8 平面図形
9 比と割合 文章題
10 平面図形

今年は10題の出題だったので、それぞれの問題は若干やさしくなっているだろうと思います。試験時間が40分ですから、1問が4分。解き方や式を書かなければいけないので、それほど余裕があるわけではありません。
だからといってすぐに答えが出るものばかりではなく、それなりに応用力が求められていました。
もちろん、すごく難しい問題ではないのですが、一行問題ほどやさしいわけではない。

この辺が、普通部のレベル感だと思います。

1問10点として考えたとき、70点を取るということになると、3問しか間違えることができないわけで、やはり正確に解き上げる力が必要になる。問題文の条件を正確に読みとることも必要です。

だからといって今から急いで解く練習をしてもなかなかスピードが上がるわけではありません。それなりに解く力がついてくると自然とスピードが上がってくるので、今は慌てて解こうとはせず、ていねいに問題を解くようにしてください。


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勉強をする約束をしたのに


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月に関する問題


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あきらめない才能



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普通部 算数の入試傾向

3月18日慶應入試説明会のお知らせ

試験時間は40分。 大問8~9題程度。解答用紙は記述式で、普通のA3版よりもやや大きい解答用紙が用意されています。

1問の解答欄の幅は13.5㎝程度。
高さは問題によって異なりますがだいたい6㎝から7㎝。
解答を書く欄は指定されていますので、その上の空白部分に式や計算を書きこむことになります。

40分で8題とする1問5分。したがって1問15分程度の男子御三家レベルの問題に比べると3分の1ですから、問題の難度はそれほど難しくはありません。
逆に8題から9題ということは、ほぼ各テーマが万遍なく出されるということなので、不得意な範囲をつくらないということがまず大事なポイントでしょう。

40分という試験時間の中で合格点は7割近くと推察されることから、確実に得点する能力が求められます。解答用紙の指示としては

1 答えは解答用紙の答えのらんに書きなさい。
2 解答用紙に、途中の計算式などを必ず書きなさい。

となっているので、単純に答えだけがあっていれば良いという問題ではないでしょう。

出題分野としては、計算問題2題。比と割合、速さ、場合の数、規則性、数の性質、平面図形、立体図形の分野から出題されていますが、先日説明した推理の問題なども出題されています。

対策としては、まず各分野の基本をしっかりさせることです。男子御三家のような問題ではないが、逆に幅広く出題されますから、ある程度どの分野でも対応できるようにすることが第一。
次はやはりていねいさでしょう。決して難しい問題ばかりではないので、逆にミスをすると差をつけられてしまいます。丁寧に確実に得点をしていく技量が求められるので、特にこれからは正確に解いていくくせをつけていきましょう。

計算も解答用紙に書き入れますので、日ごろから式や計算をノートにていねいに書くように心がけてください。


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力がつく瞬間


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眠くなるのは仕方がない


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第259回 想いを読み取る



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2月3日、4日

3月11日 慶應入試説明会のお知らせ

2月3日は、中等部の一次試験。

快晴。後は力を出し切るだけです。

出題は例年と特に変わらず、理科はまたすべt数字の解答になりました。算数は、それほどの難問というものはなかったですが、しかし、問題量も多いし、ミスが出やすいところもあったでしょう。

そして湘南の一次発表。

一般294名 帰国80名

昨年は
一般289名 帰国76名

したがって、例年と同じ感じだったでしょう。

2月4日は湘南の二次試験。

15時から中等部の一次発表。

男子 326名 女子 126名 合計452名

2016年 男子 364名  女子 134名
2015年 男子 365名 女子 132名
2014年 男子 351名 女子 131名

中等部は例年に比べて若干絞った感じでしょうか。

2月5日は中等部の二次試験と湘南二次発表。

2月6日ですべての日程が終わります。以前は9日までかかっていたので、随分早くなりました。


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結果にかかわらず学校に戻る


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がまん


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ひとつ合格を出すことの難しさ



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2月1日、2日

3月11日 慶應入試説明会のお知らせ

2月1日は普通部の入試日。

若干出願者は減ったものの、倍率は3倍近くあり、やさしいとは言えない状況。やはり僅差の勝負だろうと予想していましたが、問題を読んでさらにそれが強くなりました。

全体としては普通部らしい出題が4教科並んでいる。植物の問題も相変わらずなら、スケッチも必要。また、定規を使ってグラフを描いたり。

午後も体育実技、面接と続き、子どもたちは三々五々退出していきましたが、結構緊張しただろうと思います。

そして2月2日は湘南の一次試験。

こちらも予定通り進行しました。

問題を見ると、これも例年通り。算数の出題も大問6題。国語の作文はじゃんけんのしかたを説明する。なるほど、これはこれで良い問題だなあ、と感心。

社会は冒頭に函館の地図。ああ、やはりここで新幹線か、と。新幹線の問題はまったく出ていませんが、函館は注目の場所ではありましたから。

受験生はいろいろ思いはあったでしょうが、とにかく最後までがんばった表情を見せていました。

そして19時。

もう普通部の発表。今年は2月2日。これで普通部に合格すると湘南や中等部は辞退する子が当然出てくるだろうな、と思うので、それはそれで良いことだと思います。

合格者190名。おめでとうございました。

補欠繰上げ合格者 62名。

多いなあと思いますが、それぞれの受験生にのみ、繰り上がり番号が渡されていると思います。これはどうなるかわかりませんが、一応念のために普通部がある程度数を発表した、ということではないかと思われます。次の試験をがんばりましょう。

ということで今日は中等部。学科試験はこれで最後ですから、がんばりましょう。

でも天気が良くて良かった。


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しんどさを乗り越える方法


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長い文章を読み慣れる


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思考力を試す



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普通部、入試のお弁当

普通部は午後も入試が続きます。

午前中4教科の試験が終わった後、昼食をとり、その後体育実技と面接がある。

午後の日程は、結構待ち時間が長くなります。したがってその間に読む本を持ってきても良いことになっています。

で、お弁当。

さすがに入試中は外に出ることができないので、お弁当と飲み物は必要です。

が、その後緊張する面接もあるから、消化の悪いものは避けた方が良いし、当然、おなかを壊さないようにしておかないといけない。

だからといってあまりにおなかがすいてもいけないので、その辺を十分に加減しておくことが大事です。

本人の気持ちによって、食べる量が加減できる小さなおにぎりやサンドイッチは便利かもしれません。

飲み物も大事です。お弁当は渡したが、水筒を忘れた、というようなことのないように注意してください。

2017 慶應進学特別のお知らせ



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親はどう動くのか


5年生の教室から
決めたことはやりきる



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子どもが緊張しているな、と思ったとき



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湘南、中等部の一次試験の服装は

湘南、中等部の一次試験は学科試験だけですから、試験がやりやすい服装を考えたらいいのです。

別にドレスアップをする必要もないが、くだけすぎるのも、本人のためにならないかもしれない。

で、注意する点は2点。

まずタートルネックのように、首をしめつける服装はやめた方が良いでしょう。

ここのところ本当に寒いし、2月もまだまだ寒いからつい、そういう暖かい格好を考えるのですが、首が絞まるのは結構うっとおしくなる。室内はかなり暖かいと思ってもらった方が良い。寒いときはマフラーなどで防寒してください。

もうひとつは着脱可能な服装にすること。

つまり、温度に合わせて自分でコントールできるようにすることです。さすがにTシャツ1枚ということにはならないだろうが、子どもたちは結構暑がりです。で、暖かくて顔が火照ると、つい、上がってしまっているような気になる。

だから、ちょっと寒いぐらいに調節しておいた方が無難なので、服を重ね着してうまく工夫してください。


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力を出し切った子


5年生の教室から
体力に合わせて


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解答速報



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待合室

3校ともそれなりに、保護者が待てる場所を用意しています。

ただ、試験中は学校が管理することなので、ずっと側にいなければならないということはありません。

緊急の連絡がある場合は当然、携帯に連絡が入るようになってはいるので、ずっと会場にいなければならないことはない。

一度会場を離れて、また迎えに出る方が楽かもしれません。

3校とも教室に保護者は入れませんので、必要なものは本人に最初から持たせてください。


受験で子どもと普通に幸せになる方法、本日の記事は
持ち物は試験実施要項で確認する


5年生の教室から
入試見学


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集合時間の何分前?



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二十四節気

以下の記事は以前に掲載したものですが、中等部の入試で出題されたこともあるので、もう一度しっかり勉強しておきましょう。


暦の上では春、みたいな言い方をしますが、二十四節気から来ています。

二十四節気というのは太陰暦ではなかなか季節感が出なかったので、太陽の黄道位置から1年を24等分してそれぞれの季節に合うことばを付けていったものです。月の前半を節(せつ)といい、月の後半を中(ちゅう)といいます。
ただ、ことばの由来として中国から出ているので、日本と多少季節感がずれることもあるわけですが、一覧にすると以下のようになります。

各季節は立春、立夏、立秋、立冬で始まり、春分、夏至、秋分、冬至がそれぞれの真ん中になります。

季節感という意味では、こういうことばの由来も知っておいて良いでしょう。


受験で子どもと普通に幸せになる方法、本日の記事は
あと1年、このままで良いか?


5年生の教室から
じっくり考える


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溶解度に関する問題


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作文のテーマを考えてみる

湘南の国語は、比較的選択問題が多いのですが、最後にドンと100字作文が出ます。

まずは、原稿用紙の使い方をもう一度復習しておきましょう。改行や、カギ括弧の書き方も案外忘れてしまっていたりしますから。

その上で、対策としては、自分で作文のテーマを考えてみると良いのです。

そして練習する。概ね100字を書くスピードとはどのくらいか、ということも本人の中でわかっている必要があるでしょう。入試では作文を最後にやる子が多いようですが、となると時間配分をやはり考えておかないと慌ただしくなる。

作文の配点がどのくらいあるかはわかりませんが、やはりすべての問題にしっかり答えられるようにした方が良いでしょう。

さらにテーマを考えることで、どんな問題が出ても冷静に対応できるようになります。

「そうきたか」

みたいな感覚は、結構、問題を楽しめるところもあるので、ぜひテーマを想像しながら練習してみてください。


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やり過ぎた


5年生の教室から
いっしょに勉強する


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第249回 親がへこんではいけない


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