知識を増やす時期

これまでも結構たくさんの知識を覚えてきたわけですが、しかし入試に向けて本格的に知識を整理して覚え込むのは6年生の秋です。

それまではあまり時間をかけても、やはり忘れる部分が多くなる。

それと知識が増えていけばとれる点数も増えていくわけだから、やはり模擬試験を受けて点数を上げていく時期にそれをやった方が効果の計測もしやすいので、意欲的になれる部分がある。

だから今のうちは国語の読解や算数の基礎固めをしっかりやった方が良いでしょう。

もちろん国語や算数でも覚えなければいけないことはあるわけですが、それは理科や社会の知識に比べればそう多くはないので今のうちからやって練習を積んだ方が良い。

算数については特に夏休みまでに一通り完成する、という気持ちで勉強を進めていってください。


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カリキュラムから外れる



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国語の読解に力を入れる

6年生のこの時期は、どうしても算数や理科が難しくなるので、そちらの方に力を入れるあまり、国語の読解の練習が不足することがあります。

実際に組み分け試験だと、国語はやってもやらなくてもそう変わらない。だから、漢字だけやってあとは他の教科を対策する、ということになりがちですが、しかし、入試ではやはり国語の読解力がものをいう場面が多いのです。

読解という面で考えれば、すべての教科の問題文は当然読んでしっかり理解できなければいけないわけだから、やはりコツコツと積み重ねる必要がある。

この時期はやる日と時間を決めて、必ず読解の練習するように心がけてください。

そして、しっかり時間をかけて全部答えを書く。空欄を残してしまうと、それだけ考えたことにならない。とにかく粘って答えを書くようにしてください。


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基本を間違えない

これから夏休みまで、模擬試験や組み分け試験、あるいは月例テストなどがあるでしょうが、算数に関して一つ課題を設けてください。

それは正解率を上げるということです。特に前半の計算や一行問題、あるいは基本問題と呼ばれる類は絶対に間違えない、という姿勢で試験を受けてほしいのです。

慶應は全体的には問題数がある程度多く、基本から応用まで幅広く出題されますが、やはり合否を分けているのは実はミスなのです。

難しい問題はやはり正解率が下がります。例えば湘南の5番、6番。普通部の後半の数題などはできない場合もあるでしょう。しかし、前半がきちんととれていれば、これらの応用問題の得点が伸びずともまだ合格する目は残っています。しかし、これで前半もミスをして間違えてしまうと、かなり厳しい状況になってくる。つまり、合格の第一条件は算数の前半で失点をしない、ということなのです。

で、それは今から充分練習ができる。

応用力はこれからつけていけばよいのですが、基本的な問題を解く姿勢は今からきちんとしておかないと、先先、点数が伸びなくなります。

このためには日ごろの勉強からそれを実践する。

この時期、いろいろやることが多いと思います。だから、なかなか応用問題まで手が回らないかもしれない。それはそれで構いませんが、ただし、基本問題や一行問題では絶対に間違えない、という気持ちはしっかり持たせてください。

それが最後、成績の伸びにつながりますから。


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レベル感を知る

ある塾の6年生の1学期のテキストを見せてもらって、ちょっと考えさせられました。

難しい問題が結構並んでいる。こういうレベルの問題が出る学校は確かにある。しかし、すべての学校に出るわけではない。むしろ出ない学校の方が多いでしょう。

しかし、このレベルの問題がテキストに出てくるとみんなやらなければいけなくなる。本当に必要なのだろうか、というとやはりちょっと違う感じがするのです。

例えば慶應に関して言えば、多分これらの問題は不要なのです。だから春休み中に1年分ぐらいの算数の問題は解いてみて、出題のレベル感を知っておくと良いでしょう。

これから勉強する問題の中には、明らかに出題されない問題が出てきますので、それに時間を取られないようにしてください。


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いよいよ新学年


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理科の図を写す

普通部では理科でフィールドノートという動植物の観察ノートが課題になる。

なので、スケッチを書き慣れる必要があるわけで、そのために入試でも割と頻繁にスケッチの問題が出ます。

で、だれも最初から上手に描けるわけではありません。

最初のうちあは、どう書いていいかとまどうことも多いでしょう。

なので、まずはテキストや図鑑の図を写すことからはじめると良いのです。

植物の図を描く、というのは結構大事で、良く授業ではタンポポやイネの花の絵を練習してもらいますが、最初はまあひどいものです。

で、テキストの図を真似て描いているうちにだんだん上達していく。そうなると、今度は本物を見ても描けるようになるのです。

だから最初はノートに図を写す練習をしてみましょう。ちょっと算数の問題をやって疲れたなあと思ったら、こういう練習をやってみると気分転換にもなるでしょう。


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ノートを書くスピード



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考える問題

入試では
1 知識を問う問題
2 考える力を問う問題
の2つに大別されるでしょう。例えば、植物の葉の形を問われればこれは1になるだろうし、国語の読解について言えば2になるだろうと思うのです。
算数は1と2が両方ありますが、しかし、普通算数の問題を解く、ということになれば、当然考える力を問われているでしょう。

で、近年知識を問われる理科や社会でも考える力を問う問題が増えています。実験データから結論を考えたり、統計データから考えられることを説明したり。

これはただ知識を覚えるだけでなく、情報をいかに整理してそこから結論を導くか、小学生なりにどう考えるのか、を試したいということなのです。

考える力をつける、という場合、闇雲に問題を解くことがプラスにはなりません。むしろ一問一問をどう考えるか、他にも考える道筋はないのか、を検証する必要があるからです。

昨今、子どもたちはたくさんの問題を解かされる傾向にありますが、そうなるとただ答えを出す、ということにとらわれて別の視点を考える余裕がなくなりますから、やる問題はあくまで絞った方が良いでしょう。


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慶應入試説明会

昨日は、慶應進学特別で入試説明会でした。

非常に熱心に聞いていただき、質問もいくつか頂戴しました。で、お話をしていて思った事で言えば、やはり入試傾向をしっかり吟味して、勉強すべき内容を絞ることが大事だということです。

慶應3校、それぞれ出題傾向は違いますが、それでも良く出る問題範囲というのはあるし、逆にあまり手を出さなくても良い分野がある。

中学受験の範囲は広いので、出るものを何から何まで対策しようと思うと、やることは切りがなくなってしまいます。

一方で一次通過後のことをしっかり考えていないと、せっかく一次で合格してもそれを活かすことができなくなる。

だから入試傾向をしっかり分析して、子どもたちの勉強を効率化していくことが大事です。そのお手伝いをこれからもやっていきたいと思います。


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なぜ急ぐ?


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学校別演習バインダー



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中等部、社会の入試傾向

試験時間は25分。満点50点。
大問5題~6題。小問60程度なので1問1分未満という忙しいテストになります。

出題は地理、歴史、公民、現代社会の4つのテーマが各1問ずつ。地理については、他校で減少しつつある、各地方の特質に関する問題が出題され、地図問題も多くなっています。

地理の知識については必ず地図上でその位置を確認しておくことが重要です。記号式の解答がかなりの割合を占めます。

受験者が多いテストであるため、採点の手間を簡略化しているからですが、最近は地図に位置を示す記号を書き込んだり、記述で答えを書いたりする形式の問題も増えています。

問題の形式は単問形式が多く、時事的な内容も含まれていて、案外細かくなっています。

また世界地理や時事問題の出題も目立ち、また「学問のすすめ」に関する出題など福沢諭吉に関する知識はしっかり整理しておきましょう。

似たような問題が続けて出題されることが考えられる学校なので、過去の出題についてしっかり勉強しておきましょう。

地理について、鉄道や道路などの知識も不可欠です。問題文を読みながら地図を思い浮かべられるように練習してください。


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いつ気が付くか


6年生の教室から
問題を解きながら覚える



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中等部 理科の入試傾向

算国配点の半分、50点満点の出題。試験時間は25分。大問は5問ないし6問。小問は40問程度になるので、かなり忙しい問題といえます。

大問が5題程度なので、一応、物理、化学、生物、地学の4分野が万遍なく出題されています。2012年は1番が月、2番が温度、3番が電気、4番が水溶液、5番が生物となっていました。頻出する範囲としては植物、水溶液、力のつりあい、天体、電気などです。

すべてが記号選択式です。近年社会や国語では記号式だけでない問題を出題しようという流れになっているようですが、理科は記号選択ばかりになっています。

あまり細かな知識は必要ありませんが、理科全般の基本的な知識はきっちり覚えておく必要があります。

全体的に実験、観察、観測問題が多く、その結果を問う問題が出題されているので、実験問題に対する練習は必要です。

同様に生物や、気象や天体の動き、地学範囲も与えられたデータや観察、実験から特徴を読み取るなどの問題が出ているので、類題を練習しておきましょう。また化学などの実験装置については、しっかりとした基礎知識が必要です。

生物では普通部とは違い、身近な良く見る植物が出題されています。水溶液は出題頻度が多いので整理しておきましょう。


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考えようとしない子


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あまりに特殊な出題はあまり重要視しない


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成績で志望校を考えない



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2017 慶應湘南算数

大問は例年通り6題。

1 計算問題2題
2 小問4題 割合 平均 割合 条件を整理する問題
3 平面図形 小問3題
4 規則性 小問2題
5 立体図形 小問3題
6 速さ 小問3題

小問を加えると合計17問ということになるので、1問平均6点ということになります。
理科や社会の問題数と比べるとやはり少ないわけですから、当然のことながら算数で差がつきやすくなります。

これも例年とそれほど大きく変わりませんが、4番までをまず確実に解き、5番、6番でなるべくできる小問を得点できるようにするのが良い。

4番までの問題はできればパーフェクトで行きたいと思うが、それでもミスはでるでしょう。

5は立体の展開図の問題。(3)は頭の中で組み合わせることはできないが、直方体になるという前提で考えれば表面積を出すことはできる。そこを割り切れるかどうか、がポイントだったでしょう。

6の速さは、条件が結構多いのでそれを整理するのが大変だったかもしれません。

全体として総合的には例年より若干やさしめ、という出題ではなかったかと思います。


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半年前の答案



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