急がせない

普通部にしても、中等部にしても算数の問題数は多いので、やはり問題を解くスピードはある程度必要になります。

しかしながら、急いで解くということは、ミスにつながる。

問題を読み飛ばす。計算間違いをする。急いでろくなことはないのです。

ところが過去問をやっていて、最後までたどり着かないと、どうしても「急いで」という言い方になってしまうもの。

これは慎んだ方が良いでしょう。

急がせる、というよりは正確に解く、ということの方が重要です。急いで解いて間違いだらけになっては意味がない。

塾の模擬試験は一般的に、差をつけるために問題をたくさん出します。私はあんなに忙しい入試はないと思いますが、しかし、そういう問題を出されると、やはり子どもは急ぐというかあわてる。

あわてるとやはりミスの率は上がるものです。

「君にとっては6番までが問題だと思って解いてくれる?」

と子どもたちには言います。

最後の2問までたどり着かなくとも、やった問題が正解であれば、必ず合格します。

スピードよりも正解率を気にしてください。


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記述問題対策


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高校で再挑戦する

慶應は小学校、中学校、高校、大学と4回入るタイミングがあります。

で、そのうち中学校と高校、どちらが入りやすいでしょうか?

まず定員。女子は中等部が約50名。湘南が約60名。合計110名。慶應女子高校の定員は約100名であまり変わらない。そして偏差値的にもやはり両方ともトップランクでしょう。だから厳しさはあまり変わりません。

男子の方は普通部が180名、中等部が140名、湘南が60名で合計380名。 高校は慶應義塾高校が約370名、慶應志木高校が約230名合計600名。そう、男子は高校の定員がかなり大きくなるのです。

ただし、湘南は一貫校になるので、東京、神奈川、千葉、埼玉からは受験できません。(全国枠ならびに帰国枠はあります。)さらに慶應ニューヨーク学院も募集はあるわけですが、まあ、これは特殊な試験なので別枠に考えておきましょう。

男子に関して言えば、やはり定員が多い分高校の方が入りやすいとは言えるでしょう。だから、中学を受けて、だめなら高校、という考え方も大いにありだと思うのです。

中学からまず挑戦して、それでダメなら、他の学校を考えずもう一度挑戦してみても良いかもしれません。


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突然ペースが落ちるのが普通


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歯止め

慶應は中学から留年があります。

進級の推薦に漏れると中学1年から留年する。同じ学年をまた1学年やり直すことになります。

慶應の場合、同じ学年は2回しかやれないので、次の年は必ず上がらないといけませんから、下の学年に落ちてさらにそのプレッシャーにも耐えないといけない。

普通にやっていれば特に問題はないが、本人が勉強しなければやはり進級はしないものです。

大学受験がないからのんびりしている、と思われるかもしれないが、案外これがしっかり歯止めになっている。

勉強はしないと上がっていけない、というプレッシャーは実は受験校よりも相当しんどいものがあるのです。


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我が子に合うか

往々にして、親自身が慶應だったので、我が子も慶應に、という方は少なくありません。しかし最初から慶應に決めてしまう、ということは多少なりとも先先を限定してしまうことになる。

例えば理系を選ぶ、ということになると、医学部、理工学部、薬学部の3つしかない。逆に考えれば、医学部でも薬学部でなければ理工学部しかなくなるわけで、大学受験をした方がそれなりに可能性を自分で広げられる部分があります。

一方、大学受験がないということは、時間に余裕はできる。ということはクラブ活動をしっかりやれないと学校生活は楽しくない。別にうまくなくてもいいが、それなりに部活を楽しめる、という部分はこれは受験校に比して大きい部分があります。

そういったいろいろな要素が我が子に合うか、という点をよく考えていないといけない。

自分が出で良かったから子どもにも合うと自動的に考えてはいけないのです。我が子であっても個性は違うし、どういう可能性が伸ばせるかを多少見極めた上で考えた方が良いと思うのです。

子どもの可能性が伸びる学校であれば、それが一番なのですから。


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一行問題で気をつけること

例えばこんな問題がよく出題されます。

A君が5歩で行く距離をB君は3歩で行きます。
またA君が3歩行く間に、B君は2歩歩きます。
二人の速さの比を求めなさい。

という場合、歩幅の比がA:B=3:5 動きの比がA:B=3:2ですから、速さの比はA:B=9:10になります。

しかし、問題の条件がA君の歩幅はB君の3分の2です。という条件に変われは今度は歩幅の比は2:3になるので二人の速さの比は同じになります。

で大事なことはひっくり返してかける、という認識ではなく、歩幅の比と動きの比をかけて速さの比にする、という基本です。

歩幅が1秒間に何歩動くか、が速さなわけで、それをしっかり認識すればミスは減るわけですが、つい距離とでたらひっくり返す、みたいな覚え方をしていると、間違えてしまうことになるのです。

算数の一行問題は何回も同じような形で出てくる分、ああ、ここはこうして、みたいなパターン行動が生まれて、間違えるケースが多いのです。
別に速くなくてもいいので、よく問題を読んで、何を聞かれているのか、問題を解く本質は何なのかを明確にして解いていってください。

決して解法を丸暗記してはいけません。


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レベルを絞る

慶應で御三家レベルの問題が算数で出るとすれば、湘南の5番、6番だけでしょう。

それ以外は、そこまで難しくない。
例えば60分4問だと1問15分かけられますが、普通部は40分で8~10題。中等部は45分で9題~10題。

つまり、1題にかけられる時間は3分の1しかありません。ですから、少なくとも夏休みまでは、あまり難しい問題をやるよりは、標準的な問題にとどめて、正確に解き上げる力をつけることが大事です。

もとより、慶應は大学受験に必要な学力を求めているのではなく、大学で充分に学べる力を持てるであろう、力を期待している。

だから、基礎がしっかりしていることが大事です。基礎がしっかりしていないのに、いろいろ難しいことをやろうとしすぎているのが、最近の受験教育には見られます。

御三家レベルの問題は、今は捨てていい。わからなくても結構。あまり出ないのだから。

それよりは、すべての範囲の標準的な問題ができるようにするべきでしょう。


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受けなくとも3校の過去問をやった方が良いか

入試日程の関係から、男子でも慶應3校を受けるのはやはりなかなか難しい。

抑えを考えたい、ということになると、どこかひとつ外した方が無難だからです。で、ひとつを外した場合、受けない過去問はどうするのか、割と良く聞かれます。

もとより、まずは受ける学校の過去問を優先すべきでしょう。

同じ慶應といえばども3校で出題傾向は違うので、まずは受験する学校をがんばった方が良い。

ただ、福澤諭吉に関する問題など社会は参考になることが多いかもしれないので、もし時間があれば社会だけはやっておいた方が良いかもしれません。ただこれは後半に見るだけでも十分。

3校やることで間に合わなくならないように注意してください。


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インターネットに関する問題

2016年慶應湘南の問題です。


次の文章を読んで後の問いに答えなさい。

 現代社会ではさまざまな情報があふれています。人びとに情報を伝える新聞やラジオ,テレビなどは(あ)とよばれていますが、近年ではインターネットも加わり,情報化が進みました。これを(い)革命とよんでいます。インターネットによって世界中からたくさんの情報を受け取ることができます。しかし,有害な情報もあるため(う)を行って情報の安全性を確認する必要があります。そして情報を発信するときにも注意しなくてはならないことがあります。例えば映画を製作者に無許可でインターネット上に載せて(え)を侵害してはいけません。さらに,安易にインターネット上に個人を特定する情報を載せないように他人の(お)を守る意識を一人ひとりが持つ必要があります。

問1 空らん(あ)~(お)にあてはまる語句を選び,番号で答えなさい。
 1環境権    2 社会権  3 著作権  4 ジャーナリスト   5 フィッシング
 6 プログラム  7iPS  8 IT   9 ソフトウェア 10マスメディア  11プライバシー 12 IC   13 フィルタリング

問2 下の表は,新聞・テレビ・インターネットについて,2013年の平日一日あたりの利用時間を年代別にあらわしたものです。ア~ウにあてはまる組み合わせとして正しいものを選び,番号で答えなさい。(表は『日本国勢図会2015/16』より作成)

20160628k001

20160628k002


【解説と解答】
問1 
あ マスメディア い IT革命 うフィルタリング え 著作権 お プライバシーとなります。それぞれのことばの意味を確認しておきましょう。
 
(答え)あ 10 い 8 う 13 え 3 お 11

問2
各世代を通じて一番長いののはテレビです。10代がほとんどみていないのが新聞。となるとイがインターネットということになります。
(答え)2


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グラフを書き慣れる

普通部は入試で、20cm以内の定規、コンパス、分度器を持ってくるように指示されます。

これらを使う問題が出るわけですが、普通、何か図形を描くのか、と思いがちになる。例えば、図形の移動の軌跡を描くとか。そういう問題もあるのですが、最近はグラフを描く問題が増えてきました。

これは算数ばかりではなく理科でも出題される可能性はあるでしょう。

で、特に算数の速さのグラフは書き慣れておいた方が良い。

もとより速さの問題は条件が複雑になるので、それを整理するためにグラフを描くのは良い方法ですから、早めに定規を駆使してグラフが描けるように練習していきましょう。


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問題を読み違える


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こんなはずでは・・・


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スケジュールを見直す

今は毎週の勉強の進み方があまり変わらない時期です。

次に大きく変わるのが夏休みで、それまでは塾のカリキュラム通り勉強し、テストを受け、また次のカリキュラムに進む、という時期でしょう。

で、その間にもやはり入試に対する対策を考えておかないといけない。

だからやっている勉強を具体的に見直していくことが大事です。

計算や漢字のように、毎日少しずつ進むものは変わらないとして、例えば湘南対策として作文を少しずつ練習するとか、生物のスケッチをいくつか描くなど、入試を意識した勉強を入れていく。

それが毎週同じでは当然いけないところがあるわけで、やはりスケジュールは最低2週間に1度は見直してください。


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