最後の受験

中学で慶應に入ると、これが最後の受験ということになります。

このことは、結構子どもたちの隠れた志望理由になっていることが多い。受験勉強は、子どもたちにとってそれなりに負担がかかっていることではあるので、「もう、いい」と思う子は少なくないでしょう。

実際に医学部に行くために他の大学を受験したり、大学院は違う大学を選ぶ子もいますが、これは明らかに少数派。

入学後10年間(あるいはそれ以上)を慶應で過ごすことになります。

だから、まあ、それ以降はやはり何か別に打ち込むものは作っておいた方が良い、というので、学校でも部活動は熱心に応援する。

運動部もそうだし、文化部もそうでしょう。そして、その中から自分の好きな才能を伸ばしていく子どもたちは多いものです。

何も受験勉強ばかりにとらわれる必要は本来、ないのです。

子どもたちの才能はいろいろなところにあるのだがら、それを見つめ、しっかり伸ばしていく、というのが大学付属校のメリットでしょう。

すでに、もうやりたいことが決まっている子どもたちもいるでしょうが、とにもかくにも、これを最後の受験にするために、残りの期間をがんばっていきましょう。

「あのときは、ずいぶんがんばったんだ。」と言えるように。

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国語に手を抜かない

算数、社会、理科、覚えることも多いし、過去問もあるから、つい、国語は後回しになりやすい時期です。

国語は詰めてやっても、あまり点数が上がらない。したがって、本当は定期的に継続して勉強していかなければいけないのだが、つい、おそろかになってしまう。

しかし、国語の勉強から離れてしまうと、実は力は落ちていきます。

最近の入試問題は、慶應も採録する文章が長くなりました。

したがって、書き抜きの問題などは探す部分が長い。勢い、ある程度練習していないと、みつかりにくくなってしまう。

記述はあまり多くない分、文章中から適語を見つけたり、選択肢が違う根拠を文章中から見つけなければならないわけですが、その力が鈍っていくものです。

たとえ、算数が忙しかろうと、理科・社会を覚えなければいけなかろうと、国語のペースを崩してはいけません。

読解の問題は週2回。しっかり問題を解いて、復習して、なぜ正答がそうなるのか、きっちり考える。ここまでやらないと力はつきません。

勉強していないと、力が鈍ることを忘れないようにしてください。

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第101回 試験期間中の子どもの力
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数字が示すのは今の力
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暗算はどこまで?

普通部の場合、算数では式を書きます。

しかし、すべての式が書き切れるわけではない。スペースがそこまで大きくはないからです。したがって一部の計算は暗算で先に進んでも構わないわけですが、暗算はやはりミスが怖い。

ということで、一部式を飛ばしてもいいが、どこかには書いておいた方が良いでしょう。

つまり、全部書くと書き切れないが、自分で確認するためには式はあった方が良いのです。

例えば19×3=57

という計算を暗算でやるとしても、この式はどこかに書いておいた方が良い。

38×3=104

この計算は間違っていますが、式を書いていれば見た後、ああ、ここで間違えていると発見できる。

過程が残らないと後で確認のしようがないのです。ですから、暗算はしてもいいが、式は残す、という形をとってください。

ただ問題用紙はあまり書くスペースがありません。したがって、解答用紙の現物で練習すると良いでしょう。

ちなみに、普通部の解答欄は一問あたりおおよそ、横15cm、たて5cmです。

ノートにそのスペースを作って練習してもいいかもしれません。

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過去問が遅れる塾
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科目の優先順位
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授業時間の違い

1つの授業単位について、3校ではちょっと違いがあります。

普通部と湘南は1つの授業が50分。しかし中等部は1つの授業が45分と5分短い。

で始業時刻も違います。

一番早いのは中等部の8時10分。6限が終わるのは14時20分と一番早い。
次に早いのは湘南の8時40分。6限が終わるのは15時10分。
普通部は8時55分予鈴。9時授業開始。6限が終わるのは15時5分。

普通部が湘南より15分遅く始まり5分早く終わるのは、授業時間が同じなので、休み時間の違いによります。

6限が終わった後、クラブ活動になりますが、したがって朝が早い中等部が一番ゆったりしていることになります。

通学し始めればその生活になれますが、始業時刻は通学時間との兼ね合いがあるので、よく考えておきましょう。ちなみに湘南は湘南台からバスに時間がかかるために湘南台に8時到着をめざすよう指導しています。

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点の移動の問題
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後半で伸ばすために
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夏休みの過去問

慶應を複数校受験することになると、当然過去問の練習量も増えます。

例えば男子が3校受験して、過去10年分を1周するのには4科目×3校×10年分=120回の勉強時間が必要になります。

ただ、解けば良いということではないので、当然、復習にも直しにも時間がかかるから、それなりに時間を用意しておかなければなりません。

夏休みから過去問を勉強させる塾が増えましたが、慶應に関して言えばまず算数と国語をがんばってほしいと思います。

湘南と中等部については満点が300点で算数と国語が100点満点の傾斜配点なので、算数と国語の配点が多い。特に算数ができると合格しやすい面があるので、力をいれて勉強する。

ただ時間を計る必要はありません。多分、時間を計るとがっかりするだけ。夏休みはまだ力の付き始め、ですから時間をかけてじっくり解き上げてください。むしろ問題を研究するようなイメージでやるといいでしょう。

解法を理解していくことで、出題傾向がわかります。出題傾向がわかれば、対策も考え得るわけで、全部の教科を夏休みにやるよりは良い方法だと思います。

あまり細かいことを覚えていない段階で理社をやっても自信をなくすだけですから、算国は過去問、理科社会は暗記、が夏の勉強のイメージではないでしょうか。

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第89回 学校選びは親の想いが出て当たり前
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自分で読んで勉強する
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社会の時事問題

毎年、時事問題はいろいろな形で出題されます。今年の湘南のIIS、中等部のオリンピック候補地、普通部の地震と地図などもそれにあたるでしょう。テーマはいろいろありますが、やはり視点は小学生が関心を持ってほしい、と思えるテーマということです。
例年、秋に時事問題集が出て、知識を整理したり問題演習に使ったりしますが、やはり普段からニュースを見たり、新聞を読んだりということを習慣にしていくことが大切でしょう。

以下は2012年の湘南の問題。


次の文を読み、問いに答えなさい。
 近年、ヒト・モノ・カネなどの移動を自由にすることによって、国どうしの結びつきを強めていこうとする動きが(ア)北アメリカ、ヨーロッパ、アジアなどで高まっており、(イ)ヨーロッパの一部では通貨統合も果たしました。

 また、( ウ )を撤廃することによって自由に貿易を行う地域ごとの取り組みも活発化しています。2006年には太平洋を取り巻く国々の間で( エ )という協定を成立させる話し合いが始まり、アメリカ合衆国を中心とする各国から日本も参加を呼びかけられましたが、(オ)国内では賛否さまざまな意見が存在しています。

問1 下線(ア)について、北アメリカ地域における経済的な結びつきを強めるとりきめの略称として正しいものを選び、番号で答えなさい。
   1 NAFTA    2 EU    3 APEC   4 ASEAN

問2 下線(イ)について、下の1~4のうち、共通の通貨が使われていない国を選び、番号で答えなさい。

 1ドイツ   2 スペイン   3 ギリシャ   4 イギリス

問3 空欄(ウ)にあてはまる語句を漢字2字で答えなさい。

問4 空欄(エ)に最も適するものを選び、番号で答えなさい。

  1 IMF    2 TPP    3 EPA    4 WTO

問5 下線(オ)について、参加に反対する立場からの意見として適当でないものを選び、番号で答えなさい。

  1 食の安全が守られなくなる。
  2 国内の食料自給率が下がる。
  3 外国製の工業製品の値段が上がる。
  4 日本人の失業率が高くなる。


問1がある意味一番難しいかもしれません。
北アメリカと限定しているので、これは1のNAFTA(北米自由貿易協定)でアメリカ、カナダ、メキシコが参加しています。

問2はユーロに参加していないので4のイギリス。

問3は関税 

問4は2のTPP 

問5は反対する立場で「適当でない」ものですから3でしょう。

年末ぎりぎりになってから、というのではなく、今のうちから少しずつ年鑑なども読んでいくと良いかもしれません。

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第81回 スパイラル式カリキュラム
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復習のレベル
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4年生・5年生・6年生

普通部も、中等部も実は中学だけの単独校です。

一貫校ではあるのですが、中学卒業後、進む高校を再度選ぶことができます。

男子は、塾高、志木高、湘南、ニューヨーク学院、女子は湘南、女子高、ニューヨーク学院。

したがってまた高1から新しい学校で生活が始まるわけですが、湘南は唯一、中高が同じ校舎にあるので、高1、2、3と言わない。

4年生、5年生、6年生といいます。

中高一貫校では、この呼称を使う学校もありますが、慶應では湘南だけです。中高が同じキャンパスにいるから、上下の関係がさらに濃くなることは間違いなく、部活も中高では別々に活動しても、何となくつながりが出てくるのでしょう。

その雰囲気がやはり女の子には人気があるのかもしれません。

中等部と湘南両方合格して、共に同じぐらいの通学時間だとすると、女の子は比較的湘南を選ぶケースが多いように思うのです。

先輩たちの姿をはっきり見られるから、というのは案外大きな要因になっているのかなと思うのですが。

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物語文の題材
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父親の役割
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早めに過去問との相性を試す

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慶應といっても3校の入試傾向はそれぞれ違います。したがって、どこに相性がいいのか、というのはやはり子どもによってそれぞれです。ですから。実際にまだ解ききれない面はあるとは思いますが、それでも過去問を見ておくことは大事です。

今はまだ塾のカリキュラムが続いているし、志望校の問題をやるチャンスはなかなかないでしょう。しかし、やはり何が出るのかということを知って勉強する方が、力の入れどころがはっきりします。

例えば算数について、普通部や中等部は比較的問題数が多い学校です。だからといって、一問一問はそれなりに多少のひねりがあるので、やはりミスが出やすい。ある程度スピーディーに丁寧に解くことが求められます。試験のときだけうまくやろうといっても、なかなかできないので、日頃の勉強からそれを取り入れていかないといけません。それは日頃から先生やお父さん、お母さんから言われていることではあるものの、やはり過去問がこうだから、ということで本人が実感するものです。

ですから、この春休みまでに一度、過去の問題を解く機会を作ってください。そしてこれからの勉強法のついて、具体的にどうしていくべきか、お子さんと話をしてみると良いと思います。

どうしても塾中心に勉強している子どもたちが多いのですが、こういう工夫もしていきたい、というアイデアが出てくればそれは勉強に対する姿勢が能動的にかわっていくきっかけになると思います。

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成績表ばかりを見ない
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下の子
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受験証の発送

中等部の出願は20日・21日の消印有効で締め切られます。これで3校とも出願を終えられてほっとされていると思います。あとは受験証が送られてくるのを待っていよいよ入試です。

受験証の発送については、3校でそれぞれ違いがあります。

慶應湘南 → 順次発送
慶應普通部 → 1月23日ごろ発送
慶應中等部 → 1月28日ごろ発送

ですから、まあ、順番としては湘南、普通部、中等部の順にやってくる、というのが一般的でしょうか。

ちなみに、受験証が届かない場合、問い合わせを受け付ける日程も各校で違います。

慶應湘南→1月28日(月)になっても届かない場合は、連絡する。
慶應普通部→1月28日(月)以降に連絡する
慶應中等部→1月30日(水)以降に連絡する

と試験実施要項に書かれています。

なので、その期日まではあわてずにお待ちください。

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第67回 首都圏 中学受験の全体像
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全体を俯瞰する
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二十四節気

暦の上では春、みたいな言い方をしますが、二十四節気から来ています。

二十四節気というのは太陰暦ではなかなか季節感が出なかったので、太陽の黄道位置から1年を24等分してそれぞれの季節に合うことばを付けていったものです。月の前半を節(せつ)といい、月の後半を中(ちゅう)といいます。
ただ、ことばの由来として中国から出ているので、日本と多少季節感がずれることもあるわけですが、一覧にすると以下のようになります。

各季節は立春、立夏、立秋、立冬で始まり、春分、夏至、秋分、冬至がそれぞれの真ん中になります。

季節感という意味では、こういうことばの由来も知っておいて良いでしょう。

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「ていねいに解く」とは?
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教わる量
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