出願書類を早めに手に入れる

普通部は説明会から募集要項の販売が始まりますが、中等部と湘南は9月初旬からスタートします。

で、なるべく早めに募集要項を手に入れてください。結構準備をしなければいけないことがたくさんあります。

この時代に、慶應は学校からの調査書が必要になります。また、湘南は活動報告書の記載が必要になります。普通部、中等部も志願書の中に作文がある。中等部は本人が書かなければいけない内容もあるので、まずは手に入れて準備をすることが大事です。

こればかりは早めに準備を始めておくことが必要ですから、早めに手に入れて募集要項をしっかり読んでください。


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溶解度に関する問題


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学校の宿題は大丈夫?



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勝負はこれから

慶應の3校とも合格偏差値は高いでしょう。

特に女子は中等部、湘南とも最高峰といえるような数字が出てきます。東京御三家、神奈川御三家の合格者の中から50人の女子をそれぞれ選抜しているイメージがあるかもしれない。

しかしながら、入試の問題自体はそれほど難度が高いわけではありません。例えば男子御三家の問題に比べれば、とっつきやすい部分は多いのです。だから、偏差値が届かない、ということで簡単にあきらめるべきではないと思います。

ある程度標準的なことがしっかり、ていねいにできることで、道は開ける。

難しいことができなくとも、自分で考え、自分で表現することができればいいのです。もとより慶應は進学校ではありません。付属校ですから、入った後は学校で鍛え、かつ文武両道ではないが、いろいろな可能性を考えつつ、慶應義塾大学まで導く。つまり進学先は一応決まっているので、進学校のように大学受験に切磋琢磨する必要はありません。

したがって、基礎学力がしっかりしていることの方を重要視します。細かいことを覚えられているよりは、むしろしっかり文章を読み取れるか、自分で考えることができるか、自分でその考えを表現できるか、ということをしっかり見たい。またどういう人物なのかを直接会って確かめたいから、3校とも面接試験をやっているわけです。

その点を考慮すれば、まだまだ多くの受験生に可能性がある、と言えるでしょう。これから過去問をしっかりやりこみながら、基礎学力を鍛え、ミスを減らして一歩ずつ進んでいきましょう。まだまだ、あきらめる時期ではありません。


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第285回 練習する目的


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勉強する動機



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湘南の算数の注意点

慶應湘南の算数は中等部や普通部に比べて問題数が若干少なめになります。

普通部や中等部の場合、ほぼすべての分野において出題されるという面が否定できませんが、湘南の場合はやはり多少偏りがあります。

特に5番、6番という一般生ががんばらなければいけない範囲については、いくつか傾向が明確にあります。

ひとつは速さ。

特に流水算は比較的良く出ていると思いますし、例えばボールを流すだけではなく、船の上でロボットが動くなど、いろいろな条件を絡めて問題を複雑にする傾向があります。

次に良く出題されているのは、立体。容器と水量の問題や立体の切断などが出題されています。

その次に規則性と平面図形。まあ、概ねこの4つのテーマは夏休みにがんばった方が良いでしょう。

難しい問題を解く、ということが大事なので、湘南や他の男子御三家を中心とした問題を解いていくのが良いと思うのですが、とにかく応用問題そのものをしっかり考えることです。

解法はいろいろ考えられます。立体に関して言えば平面図を書きなおす、ということも必要になるし、流水算であればグラフを書いて条件を把握するということも必要になります。

あるいは数の性質で場合分けをして全部書き出す、というのが有効な場合もあるでしょう。きれいに解けるというわけではないのです。

で、これらの問題は難しいから、といって早めにあきらめないことです。少なくも1問最低15分は考え抜く。最初のうちは30分考えてもいいかもしれない。とにかく、いろいろなことをやりつくすことです。このやりつくすことが大事。それが経験になります。

そうやって苦労しながら解き上げることが、解くノウハウの蓄積につながる。ある程度基本の復習はしなければいけないが、基本というのは当然、応用に出てくるわけだから、あまりそれにとらわれすぎないことです。

応用問題を解けば基本の練習にも当然なるわけだから、時間を有効に使うという意味でも基本の練習にあまり時間をかけずに、ぜひ応用問題に力を入れてください。


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数の性質に関する問題


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分数と小数



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模擬試験から課題を見つける

模擬試験が帰ってくると、やはり偏差値とか合格可能性が気になるとは思うのです。

しかし、まだ時間はたくさんあるのでこの時期の合格可能性を気にしても仕方がない。むしろこれからどんな力をつければいいのかを具体的に考えていかなければなりません。

例えば算数について言えば、ミスの出方がやはり気になります。

後からやり直すと結構できる問題は多いのですが、でもなぜ試験中にできなかったのかを考えてみる必要があります。

問題文を読み飛ばしているとすれば、これからそうならないように何を注意しなければいけないのかを見つけ出していく必要があります。

また分野によって、よくわかっていないところがあれば、それはどこかで理解しないといけないわけですから、それを集中して勉強する時期を考えてみなければなりません。

ただ勉強しなさい、ではなくて具体的に何が解決すればいいのかをしっかり絞り込んでいくことが最も必要なことです。

それが9月以降の模擬試験で解決できているかを確かめ、また次の課題を見つけて、また具体的な学習内容を絞り込んでいく。

これを今後繰り返すて行くべきで、解決できたことが増えれば合格可能性はあがっていくと考えてください。


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自分で考えて答えを出す力


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5年生の教室から
まずイメージをつかむ



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慶應の社会

社会は知識を覚えなければいけない科目です。しかし、地理にしても歴史にしても知識と呼ばれるものはたくさんある。入学試験もテストである以上その知識を覚えているかを試す部分 はあるわけですが、だからと言って小学生に対して重箱の隅をつつくような問題を出しても仕方がない。

やはり我が校に入学する生徒にはこのくらいは知っていてほしいという観点でまず内容を絞ります。それには2つの基準があって、一つは小学校の教科書に乗っているものは当然知っていてほしいというのがあります。もう一つの基準は塾のテキストに載っているレベル。これはおおむね中学校の教科書にそう部分ではあるが、せっかく塾で勉強したわけだから、そこからも試そうとという基準があります。

しかし、一方で別に大学入試があるわけではないので、あまり細かいことを聞くよりは、小学生なりに社会のことを考える姿勢を持っていてほしい。考察力や、日々の生活で気づいていてほしいことはあるわけで、そういうことを尋ねたいという意図も厳然とあるのです。

そうやって3つの視点で過去の入試問題を見てみると、なるほどと思うことはたくさんあります。知識を覚える一方でニュースや統計、地図など幅広く見ておくことが対策として必要でしょう。


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立体に関する問題


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志望校での具体的な夢


5年生の教室から
習いごとはなるべく続ける



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慶應の理科

普通部では生物に特徴がありますが、3校ともそれほど理科計算が多い学校ではありません。

どちからといえば、観察系、知識系が多いのが特徴です。難しい力のつりあいの問題がでる、とか、電気の発熱量の問題が出るというわけではありません。

したがって、計算問題がそれほどできなくても心配はいらないのですが、だからといって出ない、というわけではないので、それ相応の準備は必要になります。現在、多くの塾でも電気、水溶液、力のつりあいなど、理科の計算問題をまとめて勉強しているところが多いでしょう。

計算問題の中で一番良く出るのは今、勉強している溶解度、次が中和です。慶應は電気はあまり出題されないし、まして計算問題にまで発展しないことが多いのです。

力のつりあいに関しては、物体の運動、ふりこ、などが中心で男子受験校のような複雑なてこのつりあいなどはあまり出題されていません。

したがって、まずはしっかり基本を固めてください。

あまり難しい応用問題はできなくてもいいですが、それでも穴のないように気を付けてください。

夏からは、いよいよ理科の知識を勉強していく段取りになります。

そろそろ暗記テキストを使って知識の整理を始めましょう。


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第278回 自分で勉強する力を養う


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過去問の勉強は時間がかかる


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水分補給



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社会の復習

受験カリキュラムでいえば、一番最初に地理を勉強しました。

それから歴史、公民と進んできているわけで、そうなると地理の勉強はだいぶ前のことになっているので、やはり忘れていることは多いのです。

忘れてしまうのは仕方のないことで、これは後から覚え直せばいいわけですが、しかし、やはり勉強して思い出すきっかけを作ったほうが良い。

まだ知識を覚える必要はありません。しかし、昔勉強したことを思い出す必要はあるわけで、その方法としてはテキストを読み直すのが良いと思うのです。

日本地理の場合、まず九州から初めて、中国・四国、近畿、中部、関東、東北、北海道となっているから、それぞれ1つずつテキストを読み直していくと良いのです。

不思議なもので、全部忘れているわけではなく、復習することでなんとなくうろ覚えだったものが明確になってくるところはあるのです。

時間はあまりないかもしれませんが、適宜テキストを読み直す作業を始めていってください。同じように、歴史もかなり忘れてしまっている部分はあるでしょう。ああ、そういうことを勉強したな、というレベルでかまわないので、少しずつ読み進んでいってください。

もし、テキストがなければ、歴史などは中学の教科書を使っても良いかもしれません。


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読んで考えて書く


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真似る相手がいるか


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テスト復習ノートを作る



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頭の体操?

条件を整理する問題、というジャンルが近年増えてきました。
いろいろな情報からひとつの真実にたどり着く、という問題なのですが、多湖輝さんの「頭の体操」という本の内容に似ているかもしれません。

以下は2016年の普通部の問題。


A、B、C、D、E、F、Gの7人が一列に並んでいます。
   ・BとDの間には4人います。
   ・Aから1人おいて前にFがいます。
   ・Eの前後はAとCです。
   ・BとCの間には1人います。
   7人の並び方を前から順に書きなさい。


【解説と解答】
条件を整理して、求める答えを絞り込んでいきます。
上から順に条件を1、2、3、4とすると
1と4から
B ○ C ○ ○ D
となり、3のEの前後はAとCだから
B ○ C E A D
2から
B ○ C E A D FでFが一番先頭になり、先頭から並べると
F D A E C G B が答えになります。

(答え)F D A E C G B

慶應の場合は、1問にかける時間が少ないから、それほど厄介な問題は出ませんが、それでもじっくり考えられるように練習していきましょう。


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社会は好きだが、算数は嫌いな子の勉強法


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早く終わるものからやる



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やさしい問題も、たくさん出ると難しくなる

慶應の算数は、同じレベルの偏差値の学校に比べると1問1問の難度はそれほど高くはないでしょう。

しかし、一方で問題数はなかなかの問題になる。普通部で40分で9題程度。中等部は45分で同じく8題から9題。小問の数で考えると、20~25問。1問について言えば、2分前後で答えないといけない、ということになるから、これは忙しい。

で、そうなると急ぐわけですが、急ぐから問題を読み飛ばす。

明らかに出題者はここでミスを起こすだろう、という想定で問題を出しているところがあります。

まあ、あまりにやさしいと本当に差がつかなくなるから、当たり前といえば当たり前ですが。

だから、やさしいからといって入試がやさしくはならない。確実に高得点をとらないといけないからです。

偏差値の高い学校の合格点レベルはおよそ6割弱ですが、中等部や普通部ではそれでは届かない。

だからそれなりの練習が必要になるのです。


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難度を絞る


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方眼ノートを使う



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地方からの慶應受験

毎年少なからず、地方から慶應を受験できるか?というお問い合わせをいただきます。

慶應は各校とも中学から下宿や寮からの通学はできません。高校からはできますが、義務教育期間は保護者の元から通う、ということになっているので、まあ、お父さんかお母さんがいっしょに出てこられれば、通学できます。

そして毎年何人かはそういう合格者が出ています。最初から中学になったら引っ越す予定だったから、というのもあるでしょうし、合格したから東京に行こう、という場合もあるでしょう。

3年後、本人だけで通うようにすることもできるので、3年間ならがんばっても良いか、と考えられるのであれば、当然のことながら入試に挑戦することはできますし、基本的に通学は親がしっかり考えることだと学校側は判断しますから、住所が地方であるからといって何らハンデになることはありません。

で、あとは受験準備を進められるか、ということですが、中学受験塾は地方にもあるでしょうし、また通信教育もいろいろある。なので、それを上手に組み合わせていけばいいし、夏休みや冬休みは慶應を受験する生徒たちと肩を並べて塾で勉強してもいいでしょう。

確かに都内にいるより不便なところはあるかもしれませんが、逆に夜遅くまで塾に行かなくても自宅で勉強できるメリットもあるし、自分のペースで勉強できるからスムーズに受験勉強が進む子もいます。

そういう意味では帰国子女と似たような感じでしょうが、やはり国内、いろいろと使える方法はあるわけで、大いに挑戦してもらいたいと思います。


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遊ぶときは徹底的に遊ぶべきだ


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第269回 いつまでも面倒が見れるわけではない


6年生の教室から
幼い子の弱点



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