帰国枠の選択肢

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5月13日 中学入試説明会 「学校別対策の考え方」のお知らせ
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慶應で帰国枠があるのは、慶應湘南だけです。

その試験の方法は2通りあります。

ひとつは4教科のテストを受ける方法。このテストは一般生と同じ問題です。ただ、帰国生だけで合格者を決めるので、一般枠よりも合格点は低いと考えられています。(考えられているだけで本当に低いかどうか、わかりませんが。)

もうひとつの方法は算数国語の試験と外国語作文。算数と国語はやはり一般生と同じ試験です。外国語作文は英語、フランス語などの対応があります。ただ、すべての外国語に対応できるわけではないので、事前に相談が必要になります。

で、日本人学校に通っていて、外国語はあまり得意ではない、という場合は4教科の試験しかないでしょう。

問題は外国語がある程度できる場合、どちらが良いか、という判断。

ただ、湘南の外国語作文はハードルが高いところがある。

例えば、冒頭に物語の一節があって、その後の物語を作ったり、ある論説的なテーマを与えられて、自分の考えを述べるという問題。

日本語の作文の試験として考えても、それなりに難しいと思うところだが、それを外国語でやる、ということになると相当に書きこなせないといけないところがある。受験校が課している英検~級と同程度の試験、みたいなものではありませんから、あまり簡単に考えない方が良いでしょう。

むしろ4教科の試験を選んだ方が無難かもしれません。実際に理科や社会の過去問をやってみるとそれほど大変でもない、と感じられるのではないでしょうか。


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何が書いてあるか、いっしょに考える


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第267回 自分で考える時間を増やす


5年生の教室から
やる気を起こすステップ



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多様性への意識

今の5年生が受験する時に、横浜初等部から湘南藤沢中等部に進学することになります。

湘南は初めて初等部からの進学を受けいれることになるわけですが、やはり横浜初等部は全員が同じ小学校からやってくる分、生徒が受けてきている教育は同じだから、どうしても子どもたちのキャラクターに似たところが出てくる。

したがってこれまで多様な子どもたちを入学させてきた湘南としては、その部分がスクールカラーとして反映できないのは問題になります。

なので、これまで以上に帰国や一般枠でもそれなりにキャラクターを持って育った子どもたちを入学させたいと思っているでしょう。

学級委員を務めピアノが弾けて、犬の世話をするような女の子は、まあ、その意味で多様性があるとは言えないところがある。

特に活動報告書が求めているのは4年生以降の活動ですから、これはやはり戦略的にものを考えていかないといけない。

もちろん勉強はできないといけないわけですが、多様性に対する意識を持ちながら入試準備を進めて欲しいと思います。


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そろそろがんばるか


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比と割合に関する問題


6年生の教室から
入試問題が解けることが大事



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2017 慶應湘南算数

大問は例年通り6題。

1 計算問題2題
2 小問4題 割合 平均 割合 条件を整理する問題
3 平面図形 小問3題
4 規則性 小問2題
5 立体図形 小問3題
6 速さ 小問3題

小問を加えると合計17問ということになるので、1問平均6点ということになります。
理科や社会の問題数と比べるとやはり少ないわけですから、当然のことながら算数で差がつきやすくなります。

これも例年とそれほど大きく変わりませんが、4番までをまず確実に解き、5番、6番でなるべくできる小問を得点できるようにするのが良い。

4番までの問題はできればパーフェクトで行きたいと思うが、それでもミスはでるでしょう。

5は立体の展開図の問題。(3)は頭の中で組み合わせることはできないが、直方体になるという前提で考えれば表面積を出すことはできる。そこを割り切れるかどうか、がポイントだったでしょう。

6の速さは、条件が結構多いのでそれを整理するのが大変だったかもしれません。

全体として総合的には例年より若干やさしめ、という出題ではなかったかと思います。


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楽しいのがまず先


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数の性質に関する問題


6年生の教室から
半年前の答案



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慶應湘南、社会の入試傾向

試験時間25分。50点満点。
大問5題~6題。1つの大問に小問が6問から7問程度。したがって合計すると40問近くになります。選択式がほとんどですがが、1問1点程度と考えると、25分の試験時間としては社会も理科同様、かなり忙しいといえます。
出題範囲として地理大問2問、歴史大問2問、公民1問、現代社会・時事問題1問というような配分になっています。
2017年は1 地理(地図) 2 地理(関東地方) 3 歴史(飛鳥、奈良、平安) 4 歴史 5 歴史 6 公民(憲法) 7 現代社会(地球温暖化)
となって、歴史が比較的多く出題されました。

知識レベルは標準的といえる範囲であって、特に細かさはありませえん。慶應の他2校と同様に地図の出題は比較的多く、また統計資料に関する問題も良く出題されるので、最近の統計には目を通しておいた方が良いでしょう。特に今の日本がどうなっているのか、という点について問題意識を持っていた方が良いと思います。
時事問題は出題されることが多く、特に世界との関係についての出題は近年増加傾向にあります。

答えるべき解答は、多彩ですが、単問や記号の解答が多く、記述はあまり多くありませんが、それでも1題ないし2題は記述の問題になっています。

 理科同様、知識はあまり細かくはないので、基本的な知識をまず正確に覚えていきましょう。暗記のテキストをしっかり決めて、それを完璧に覚えるという作業を6年後半も続けていくことが大切です。地図と統計については類似問題を他校の過去問から選んで練習しいきましょう。また時事問題は頻出しているので、ニュースや新聞にも注意しておきたいところです。


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ズルは役に立たない


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ボチボチ行きましょう。


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解説をノートにまとめる



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慶應湘南、理科の入試傾向

試験時間25分 満点50点ですが、例年大問4題程度。小問にすると20問ぐらいなので、1問1分程度で答えていかなければならず、やはり忙しいテストということがいえるでしょう。

頻出する範囲としては植物、水溶液、水の3態、天体など全体として生物、地学、化学、物理からそれぞれ1題というイメージで出題されています。

平成24年は、
1 化学 2 化学 3 地学 4 生物 5 物理
と5題出題されましたが、2は小問に近いので、だいたい4つのテーマが均等に配置されているといって良いでしょう。

実験や観察の考察をする問題が多く、そこから読み取れることを知識を使いながら答える、という形式の問題になっています。特に基本的な原理を自分の文章で説明するなど、記述の問題も含まれていますので、相当テンポよく解いていかないと間に合いません。実験道具に対する知識は必要です。全体として問題内容は平易ですが、生物や地学はそれなりに細かい知識も必要ですから、しっかり整理しておく必要があります。ただ出てくる生物は、聞いたことがあるものばかりです。

実験問題では、説明の文章が比較的長く、また複雑な場合もあります。したがって落ち着いて条件などを読み落とさないよう、注意してください。

過去問をしっかり練習するほか、普通部、中等部の問題もやっておくと良いでしょう。似たような問題が出題されていることがあります。


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慶應湘南、国語の入試傾向

試験時間は45分。100点満点です。

1問目が知識。漢字の書き取り。2問目以降長文の読解。大問2題程度。例年2問目に物語文。3問目が説明文。そして最後に100字作文という構成になっています。

長文の読解はそれぞれ小問が10問程度。これに作文が加わるのでスピードが求められています。読解の問題は選択肢の問題が多いが、一部、記述の問題も含まれます。

最後の100字作文はいろいろと工夫がみられ、詩を読んだ後にイメージを書かせたり、デザインをつくらせた後でその説明をさせたりと多彩。最近は字数が180字に伸び、2017年はじゃんけんの仕方を説明する、という問題でした。

レポートの多い学校ではあるので、やはり文章を書くということに対して積極的な姿勢を持つ子を取りたいという出題の意図があるように思えます。過去問を仕上げた後は、男子上位校の長文読解の問題にも取り組んでみると良いでしょう。

漢字の出題についてはそれほど難しいことはありません。1問目の知識では熟語に関する問題が増えていて、単に漢字の書き取りをするというよりは、語彙の広さを求めている印象があります。

記述は練習が必要で、特に100字作文については対策をしておいた方が良いでしょう。どういうことが求められるか定型化してない分、興味を持って取り組む必要があります。子どものいろいろな表現力に目を向けようとしているので、楽しんで書く、という気持ちは必要でしょう。

読解に関しては選択問題が多いため、比較的点数はまとまりやすいと思いますが、それでも紛らわしい選択肢も少なくありません。本文中に根拠を見つけながら、正確に答えにたどりつく練習をしておきましょう。


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答案が大事


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勉強しないと成績は上がらない


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めんどくさーい!



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慶應湘南、算数の入試傾向

3月18日慶應入試説明会のお知らせ

45分、100点満点。 出題は6題。
例年1~4と5番、6番で難度に差が出ます。同じ問題を帰国生も受験するので、ある程度差がでるように前半4題はやさしめに、後半2題は難しめに、という構成になっています。5番、6番の2題は慶應3校の中で一番、問題の難易度が高いでしょう。
計算問題は例年2題。最初の2問は一行問題に近い出題。後半にしたがって難易度が増してきます。

頻出する範囲としては規則性、数の性質、グラフ、速さ、図形、比と割合。

図形と規則性についてはほぼ毎年の出題されますが、難易度にばらつきがでます。前半4題の中で出題される場合は若干、やさしめ。後半2題で出題される場合はなかなか難しくなります。

中等部や普通部に比べて問題数が少ないので、1問に対する配点が高くなっていますので、ミスが出ると失点の幅が大きくなります。したがって前半4題はきっちり得点して、5番、6番で半分は得点するようなイメージをもって解いていきましょう。

後半の5番、6番は問題文も長く複雑になっていますが、しかし小問に分かれている問題の中にはすぐ答えが出る問題も少なくありません。ですからしっかり考えて、自分の得点できるところを確実にとるというていねいさが合格のポイントになるでしょう。


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質問しない子


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カリキュラムから外れる


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出題傾向は変わらないのか?



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湘南の作文

毎年、慶應湘南の国語では課題作文が出題されます。

今年の出題は以下の通りになりました。

「じゃんけん」をしたことがない人に、二人でじゃんけんをする時のやり方やルールを説明する文章を、百八十字以内で書きなさい。なお、記述する際には、原稿用紙の使い方に従いなさい。

そういえば、最近原稿用紙の使い方がわかっていない人が増えた、という話を聞きましたが、湘南は数年前から「原稿用紙の使い方」を出題の形式に掲げていますので、こういうところは早めに確認しておいた方が良いでしょう。

このテーマは良い出題だと思っています。

記述能力もさることながら、プレゼンのイロハを試しているところがある。じゃんけんをまったく知らない外国人に端的に教えるにはどう説明すればいいか。

今後湘南を目指すにあたって、記述力は国語ばかりでなく他の科目でも必要な力ですから、記述力を高めていく練習をしていきましょう。

3月11日 慶應入試説明会のお知らせ


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何とかしたいなら


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習いごとをやめない


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第258回 中学入試と英語



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2月5日、6日

2月5日は湘南の二次発表でした。

二次合格発表 一般 138名 帰国 47名
繰上げ候補 一般 40名  帰国7名

2016年は一般 139名 帰国 48名 合計187名  繰り上げ候補 一般42名 帰国11名
2015年は一般 137名 帰国 48名 合計185名   繰り上げ候補 一般40名 帰国11名
ですから、ほとんど変わりがありません。

2月6日は慶應中等部の二次発表

男子 157名 女子 56名
補欠繰り上がり候補者
男子 男子33名 女子33名

推移は以下の通りになります。

今年は中等部の女子の繰り上がり候補者が若干増えました。女子の応募者が多かったからではないかと思います。

これで2017年の慶應入試は終了しました。この入試内容についてまとめた説明会を行いますので、ご参加ください。残席がわずかですので、お早めにお申し込みください。

3月11日入試説明会のお知らせ


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2年でも長いが


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とにかく読み込もう


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ふりこに関する問題



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2月1日、2日

3月11日 慶應入試説明会のお知らせ

2月1日は普通部の入試日。

若干出願者は減ったものの、倍率は3倍近くあり、やさしいとは言えない状況。やはり僅差の勝負だろうと予想していましたが、問題を読んでさらにそれが強くなりました。

全体としては普通部らしい出題が4教科並んでいる。植物の問題も相変わらずなら、スケッチも必要。また、定規を使ってグラフを描いたり。

午後も体育実技、面接と続き、子どもたちは三々五々退出していきましたが、結構緊張しただろうと思います。

そして2月2日は湘南の一次試験。

こちらも予定通り進行しました。

問題を見ると、これも例年通り。算数の出題も大問6題。国語の作文はじゃんけんのしかたを説明する。なるほど、これはこれで良い問題だなあ、と感心。

社会は冒頭に函館の地図。ああ、やはりここで新幹線か、と。新幹線の問題はまったく出ていませんが、函館は注目の場所ではありましたから。

受験生はいろいろ思いはあったでしょうが、とにかく最後までがんばった表情を見せていました。

そして19時。

もう普通部の発表。今年は2月2日。これで普通部に合格すると湘南や中等部は辞退する子が当然出てくるだろうな、と思うので、それはそれで良いことだと思います。

合格者190名。おめでとうございました。

補欠繰上げ合格者 62名。

多いなあと思いますが、それぞれの受験生にのみ、繰り上がり番号が渡されていると思います。これはどうなるかわかりませんが、一応念のために普通部がある程度数を発表した、ということではないかと思われます。次の試験をがんばりましょう。

ということで今日は中等部。学科試験はこれで最後ですから、がんばりましょう。

でも天気が良くて良かった。


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しんどさを乗り越える方法


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