フィールドノート

普通部ではレポートとフィールドノートが伝統的に課されています。

フィールドノートと言うのは、植物や動物などを観察してスケッチし、気が付いたことをまとめるというものですが、抜き打ち的に提出させられるので、ある意味多少の勘は必要になってくる。

「そろそろかなあ」

みたいな感じになってくると、それぞれまあ、そこそこのものは仕上げないといけなくなるわけで、したがって、スケッチという力はある程度身に付けておいた方が良いのです。

だからというわけでもないのでしょうが、たまに普通部の理科の問題にはスケッチが出題されます。

最近ではカイコの触覚というのがありました。一般的な入試問題で言えば、次のうちのどれですか?という問題が多いのですが、普通部の場合は「絵を描きなさい。」という出題になる。

だから、まあ、描きなれておくことは大事なことです。これは家でも工夫ができます。

例えばたまねぎ。縦に切ったらどういう断面になって、横に切ったらどういう断面になるか。

フィールドノートを書いてみると、単に見るよりはより観察力が加わってくるでしょう。知識の暗記も大事だが、こういう作業もぜひ対策として入れてみてください。

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「できた!」と思った時に点数が悪い理由
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中学受験で子どもと普通に幸せになる方法、本日の記事は

寝る子
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次号は11月15日正午ごろ配信予定です。
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数の性質の問題

平成23年普通部の4番。


ある整数Nを2回かけてできた数をとします。たとえば
【2】=2×2=4です。

(1)B=【A】とするとき、【B】=81 でした。Aはいくつですか。

(2)B=【A】 とするとき、B+【B】=650 でした。Aはいくつですか。


よく問題を読まないとひっかかりそうですね。
(1)は9と思わず答えそうですが、それでは間違いになってしまいます。

【B】=81ですからB=9です。ところが9=B=【A】ですからA=3でないといけませんね。

(答え)3

(2)B+B×B=650 って二次方程式でしょう。

しかし、B×(1+B)だとわかれば、連続する整数の積、ということになります。

650=2×5×5×13=25×26

したがってB=25

A=5

ということになります。

整数を上手に扱うコツをつかんでおきましょう。だからといって、二次方程式を教えてしまわないように、注意してください。
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第55回 量を解いても、できるようにならない場合
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歴史の年号
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普通部の合格発表は2月3日に戻ります。

例年、普通部は合格発表が2月3日、手続きが2月4日でした。

ところが今年は2月4日が土曜日で、入金手続きができない。というので、2月2日発表、2月3日手続きになっていました。

しかし、来年はもとに戻ります。

合格発表は2月3日の15時~17時。

普通部はインターネットの発表をしていないので、この2時間以内に見て、かつ書類は受け取らないといけないわけです。

翌日4日の9時半から11時半 13時から15時の間に手続きが終わらなければ、合格資格はなくなります。

今年の入試の学校案内をご覧になっていると、発表日が2月2日になっていますので、注意が必要です。
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公立一貫校は人気です。
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自立した学習者をめざす
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普通部の保護者会

普通部の保護者会は、年間6回ぐらいあったかと思います。

学校にはPTAや母の会みたいな組織があることが多いのですが、普通部にはありません。ただ、普通部は家庭との連絡をしっかり取るということを大切にしていますので、割と頻繁に保護者会が行われます。

担任は1クラス1名が決まり、その担任との懇談が行われますし、また希望すれば面談も受けることができます。

保護者として一番、緊張するのは学期末や学年末でしょうか。

学期末には成績表をそれぞれ保護者に渡されますし、学年末は進級がかかっています。

呼び出し日があり、その日に呼び出されなければ、一応、無事進級ということになるわけですが、まあ、危ないのは前から多少なりともわかるので、その日一日が無事に終われば、まあ、ホッと一息という感じでしょう。

慶應の場合、中学から留年があり、しかも同じ学年で留年は1回しか認められません。

1度留年してしまうと、次の年は結構プレッシャーがかかるので、できるならばスムースに進級してもらいたい、と思うのはだれしも同じこと。

それさえなければ、楽しくお茶やランチにいけるわけですが・・・。

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第53回 受験プランは明確に線を引く
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過去問は採点後が大事
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普通部労作展2

23日まで普通部の労作展が行われていました。

残念ながら機会を逃した方もいらっしゃるかもしれません。

塾員の松村太郎さんが2011年の労作展の映像をホームページにアップされているので、氏のご了解を得て、ご紹介します。

久々の母校、普通部の労作展へ

作品の映像もあるので、子どもたちのがんばった作品をごらんいただけると思います。

労作展はやはり、作品を作る過程で子どもたちの成長に大きな影響を与えていることは、氏の文章からもよくわかります。

松村さん、ありがとうございます!

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場合の数の問題
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オリジナル暗記ノートのすすめ
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普通部 労作展

9月22日(土)23日(日・祝日)に普通部の労作展が行われます。

また22日には普通部の学校説明会が行われます。予約は不要ですが、この日しか行われませんので、ご注意ください。

会場は慶應義塾大学日吉キャンパス「独立館」です。普通部ではありませんので、こちらもご注意ください。

普通部学校説明会

なお22日から普通部の願書の販売も始まります。

労作展は普通部生が全員、この夏休みに仕上げた研究や作品を展示する展覧会です。普通部は文化祭がありませんが、その代わりに各自が行った研究や製作の作品を発表しています。

ホームページで検索してみると、作品の写真が掲載されています。写真を見ているだけでも「すごいなあ」と思いますので、実際にご覧になると「すごさ」がおわかりになるでしょう。

6年生は忙しい季節ですが、モチベーションをあげる意味でも短い時間でもいいから見に行った方が良いでしょう。

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中学受験と習い事
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過去問ができない
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慶應普通部社会入試傾向

試験時間は30分。100点満点。解答用紙は変形A3版。幅はほぼA4の縦と同じ。解答を書く欄によって長さは毎年、いろいろですが、解答を書く場所は50個以上ありますから、結構忙しい問題でしょう。

大問は5~6題。例年地理と歴史で大問2題ずつ。残りが公民と現代社会という割合で、やはり地理と歴史の比重が高い出題といえます。

地理に関しては地図に関する主題が比較的多く、また各校で最近減少しているある地方に集中した問題も出題されます。特に河川や山脈、山地などは単に知識として覚えるだけでなく、それがどの場所にあるのかも十分に確認してください。また地図の読み取りも良く出題されます。地図記号や等高線、など他校の類題も合わせて練習すると良いでしょう。また注意しておきたいのが鉄道や道路です。つい、覚えるとなると川の名前や平野の名前になってしまいますが、鉄道がどこを走っており、例えばある鉄道から見たときこの山脈はどちら側に見えるのか、なども考えておきましょう。

ただ、知識の細かさはそれほどでもなく、頻出する内容がほとんどです。ただし、現代社会に関する出題は年々増加しており、注意が必要です。秋以降、時事問題の整理はしっかりしておきましょう。

解答形式は選択式、単語解答がほとんどです。記述は1~2題程度で、それほど長くはないので、用語解答と大きく変わりはありません。

歴史の特徴として、やはり江戸幕末から明治にかけて、慶應創立のころの問題が比較的出題されやすく、また福澤諭吉に関する問題も少なくありません。まずはこの時期を集中して勉強しておくと良いでしょう。

世界地理については、歴史や現代社会の問題としてたまに出題されることがあります。話題になったときに地図を見て位置を確認する、という作業はつねにしておくと良いでしょう。

対策としては、まずしっかり過去問をやりこむこと。そうすると、良く出題される範囲がわかってきますので、その知識をまず正確に覚えること。また同様のテーマを他校の入試問題からピックアップして練習してみると良いでしょう。

中学入学試験問題集 2013年度受験用 社会編―首都圏有名国立・私立中学校173校全問題収録

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体力消耗に気を付けて
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みんな同じ?
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慶應普通部理科入試傾向

普通部の理科の特徴はなんといっても生物関係の出題でしょう。

普通部の理科教育においてフィールドワークが重要視されていることから、これに関する出題が多くなっています。受験参考書にあまりのっていない生物が問題になることがあり、図鑑などを見ておく必要があります。また観察眼という視点での問題が多いので、スケッチなども要求されます。したがって、単に知っているだけでなく、どう表現するかも考えておかなければいけなません。

しかし出題は生物だけに限られることではなく、これ以外にも天体や地学範囲の問題が多くなっています。逆に力や水溶液などの計算問題は、それほど多くはありません。

試験時間30分で100点満点。かなり忙しい試験といえます。近年大問5〜6問程度。1問5分程度で解答をしていかなければなりません。選択式の問題が多いものの、スケッチ、記述など解答形式もいろいろあるので、勉強はまず過去問をしっかりやりながら、出題の形式に慣れることでしょう。

出題に特徴があるため、生物に関する関心が高いことは有利になります。実際に自分で生物を飼っているなどの経験はプラスになるでしょう。また、調理に関する問題が出題されることがあります。カレーライスの作り方、調味料の問題など、理科の内容を聞く問題ではあるものの、多様な生活体験を求めています。例えば野菜を切ったときの断面、実のなり方など身近な野菜や果物を観察したことがあるかどうかを問われたりしていますので、十分注意が必要でしょう。

過去問がある程度終わったら、他校の生物の問題だけを電話帳から取り出して、勉強していきながら生物の知識を増やしていくと良いでしょう。

生物にとどまらず、基本的な知識からいろいろ発展して考えさせる出題が多い学校ですので、「あ、知らない」とあきらめるのではなく、何かヒントがないか、粘り強く考えていく姿勢を身につけることが大切です。

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速さの問題
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過去問を2段階で解く
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慶應普通部国語入試傾向

試験時間40分で、大問3問が例年の形でしょう。読解大問2題。知識1題。知識はほぼ漢字の書き取りに限られるといっても良いかもしれません。文章の長さによっては3題目の問題を用意する場合があります。

読解は物語文1題。説明文1題。共に小問10題。20字~50字程度の記述問題が数問含まれますが、中心は選択問題、書き抜き。記述は決して長くはないので、その分要点を簡潔にまとめる素養が必要になります。ポイントを押さえ、端的に答える工夫が必要です。問題文はそれほど難しい文章ではないが、選択肢については紛らわしいものもあり、本文の内容と照らし合わせて根拠を見つけることが必要でしょう。

漢字の書き取りの難度は、標準的と言えるでしょう。それほど細かな出題ではありません。

物語文については、場面の理解、登場人物の心情理解が必要なので、まず過去問で出題傾向をつかみ、類題の演習をていねいにやる必要があるでしょう。

全体として答えの形が決まっている問題、つまり適語選択や選択肢、書き抜きが多いため、点数はまとめやすいと思います。70点ぐらいが合格の目安といえるでしょう。

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解答のない教科書
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合格点の取り方を考える
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慶應普通部算数入試傾向

試験時間は40分。 大問8~9題程度。解答用紙は記述式で、普通のA3版よりもやや大きい解答用紙が用意されています。

1問の解答欄の幅は13.5㎝程度。
高さは問題によって異なりますがだいたい6㎝から7㎝。
解答を書く欄は指定されていますので、その上の空白部分に式や計算を書きこむことになります。

40分で8題とする1問5分。したがって1問15分程度の男子御三家レベルの問題に比べると3分の1ですから、問題の難度はそれほど難しくはありません。
逆に8題から9題ということは、ほぼ各テーマが万遍なく出されるということなので、不得意な範囲をつくらないということがまず大事なポイントでしょう。

40分という試験時間の中で合格点は7割近くと推察されることから、確実に得点する能力が求められます。解答用紙の指示としては

1 答えは解答用紙の答えのらんに書きなさい。
2 解答用紙に、途中の計算式などを必ず書きなさい。

となっているので、単純に答えだけがあっていれば良いという問題ではないでしょう。

出題分野としては、計算問題2題。比と割合、速さ、場合の数、規則性、数の性質、平面図形、立体図形の分野から出題されていますが、先日説明した推理の問題なども出題されています。

対策としては、まず各分野の基本をしっかりさせることです。男子御三家のような問題ではないが、逆に幅広く出題されますから、ある程度どの分野でも対応できるようにすることが第一。
次はやはりていねいさでしょう。決して難しい問題ばかりではないので、逆にミスをすると差をつけられてしまいます。丁寧に確実に得点をしていく技量が求められるので、特にこれからは正確に解いていくくせをつけていきましょう。

計算も解答用紙に書き入れますので、日ごろから式や計算をノートにていねいに書くように心がけてください。
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寮のある学校
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この週末は大変なんだ・・・
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